テスラ、「濃霧の中でUFOに遭遇してもぶつからない」オートパイロットの機能強化を発表
この数カ月、テスラのオートパイロット機能に関する疑念の声は尽きない。追い打ちを掛けるように、5月には死亡事故が起きたことで、自動運転システムは過大評価されているのではないか、時期尚早なのではないかと世間は疑い始めている。一方でテスラは、現在のオートパイロット機能はベータ版であり、ドライバーの代わりはできないと繰り返しているものの、その性能には自信があることを常に公言してきた。

9月11日、テスラのイーロン・マスクCEOは、オートパイロット機能を搭載した車両で作動するレーダーセンサーの仕様変更を発表しており、これはレーダー信号を反射させて前方のクルマを検知することができると同社のブログ記事に掲載されている。いつものテスラ流の尊大なユーモアで、記事では悪天候でUFOを見つける難しさについて触れ、改善されたオートパイロットがあれば「前方のクルマは濃霧のなかでUFOにぶつかるかもしれませんが、テスラ車なら大丈夫です」と述べている。

アップグレードされるオートパイロットにセンサーの追加装備は不要で(レーザー光を用いたリモートセンシング技術「LIDAR(ライダー)」は依然として使われない)、ソフトウェアをバージョン8にアップデートするだけで仕様変更される(無線通信で更新可能)。今回のアップデートは「より高度な信号処理」を可能にして、システムが周囲にある物体、例えば路上の缶や交通標識、UFOなどをより確実に認識できるようになるという。メインカメラや画像処理システムに依存してレーダーを補助的にのみ使用していた従来の方法から脱却するわけだ。もう1つの大きな変更点は、衝突の危険性が100%あると察知すると、オートステア機能が発動して自動的にクルマを操舵することが出来るようになったということだ。

そして、プレスリリースとブログ記事の最後を飾る1行を称賛しない訳にはいかないだろう。システムの変更点を書き連ねた後、同社はこう言っているのだ。「約200か所に上る細かい機能強化については、敢えて箇条書きにするほどの価値はありません」と...。お見事。


By Sebastian Blanco
翻訳:日本映像翻訳アカデミー