日産、北米向け「セントラSR」にターボモデルを設定
日産は、北米向け「セントラ SR」が日常的なドライブから抜け出してさらにスポーティーさを求めるドライバーに向けた仕様であると主張するかもしれないが、今年初めに我々が試乗した限りでは、残念ながらこれは見掛け倒しであった。そこでこの日本の自動車メーカーは、新型ターボ・エンジンを搭載した2017年モデルの「セントラ SRターボ」で巻き返したいと考えているようだ。

セントラ SRターボは、従来の「SR」グレード・モデルと大部分のコンポーネントを共用している。異なる点は、新型の1.6リッター直列4気筒直噴ガソリンターボ・エンジンを搭載していることだ。このパワーアップされたエンジンは、最高出力188hp、最大トルク24.5kgmを発揮する(ちなみに従来のセントラ SRは、1.8リッター直列4気筒エンジンとエクストロニックCVTを搭載し、最高出力130hp、最大トルク17.7kgmを発生)。このエンジンには、エクストロニックCVTのほかに、以前はベースグレードの「S」でしか採用されていなかった6速MTも用意されている。

エンスージアストなら間違いなく選ぶであろう6速MTは、エンジンのパワーバンドとトルクカーブを最大限に活用できるようにチューンされているという。エクストロニック・トランスミッションもセントラ SRターボ専用ユニットであり、幅広い変速比、小型プーリー、そしてサブプラネタリギアの採用によって、新型エンジンから最高の性能が引き出せるように開発されたものだ。

エンジンとトランスミッションが新しくなったことに加えて、セントラ SRターボはサスペンションもアップグレードされている。フロント独立懸架ストラット式サスペンションとリアトーションビーム式サスペンションが改良されただけでなく、減衰率を高めた専用ダンパーが装備されているのだ。さらにEPS(電動パワーステアリング)は、低速走行時にはより軽く、"ワインディング・ロード"ではさらに多くのフィードバックが感じられるよう変更されている。セントラ・オーナーがワインディングを攻めに行くかどうかは疑問だが。

また、ドライバーがセントラ SRターボのパワーに夢中になりすぎないように、日産は通常の「セントラ」よりも大きなブレーキとキャリパーを前輪と後輪に装備した。アンダーステアの発生を抑えるために、「アクティブアンダーステアコントロール」システムも最適化されている。

セントラ SRターボのインテリアは、通常のSRグレードと変わらない。LAオートショー 2015でデビューしたフェイスリフト後のセントラのエクステリアには、最新型の「アルティマ」や「マキシマ」でみられるV型ノーズが採用されている。

ターボ・エンジンへの移行は、「シビック」に1.5リッター・ターボを搭載したホンダの動きに追随したものだろう。セントラ SRターボの価格はまだ公表されていないが、セントラ SRのベース価格2万1,245ドル(約217万円)より高くなるはずだ。


By Joel Patel
翻訳:日本映像翻訳アカデミー