フォルクスワーゲンとメルセデス・ベンツ、中国の電気自動車市場に本格参入を表明
Related Gallery:2015 Volkswagen e-Golf: Review

昨年、中国が電気自動車(EV)の年間生産において米国を抜きトップとなったことで、中国のEV支持者達はお祭り気分を味わったに違いない。そんな世界で最も人口の多い国のEV市場で、大きな存在感を示していきたいと考えるドイツの自動車メーカー、特にフォルクスワーゲン(VW)と、メルセデス・ベンツの親会社であるダイムラーは、中国でEVの生産と販売に本格的に乗り出すべく次の一手を投じている。

VWグループは9月7日、中国の自動車メーカー江淮汽車(JAC)とEVやプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)の生産に関する覚書にサインをした。この合意はJACにとって初の中国以外のメーカーとの合弁事業となる。JACはこれらプラグイン車の分野では先頭に立って躍進を続けており、正確な数字は公表されていないものの、同社の今年上半期におけるEVなど"新エネルギー車"の販売は、前年同期比の3倍に成長している。VWにとって今回の合意は、2025年までに30車種のEV投入を目指す計画の一環となる。

一方のダイムラーでは、中国事業を統括するHubertus Troska氏が、中国におけるプラグイン車の販売台数を増やし、事業を拡大していくと語ったとロイター通信が伝えている。ただし、その具体的なモデル名、価格帯、販売時期などの詳細は明らかにされていない。現在、ダイムラーは中国において、小型車ブランドのスマートから1車種のEVを販売しているほか、比亜迪汽車(BYD)との共同ブランドである「デンツァ」でもEVを販売している

中国政府は、2020年までに新車の燃費を全体で約30%向上させるという目標を掲げている。ちなみに今年初め、EVの販売台数を掲載する『EV Sales』では、今年の中国におけるプラグイン車の販売台数は30万台に上り、この市場は中国内の自動車メーカーにけん引されるとの予想を立てている。中でもBYDのEV「唐(Tang)」は7万5,000台、康迪科技公司の「熊猫」(Panda)は5万5,000台を売り上げるだろうとのことだった。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー