アルファ ロメオ、クロスオーバーに専念するため新型「スパイダー」の計画を中止?
往々にしてエンスージアストは忘れがちであり、認めようとしないものだが、自動車メーカーは利益を得るためにビジネスをしているのであり、時にはブランド・イメージや歴史に反するような決断も強いられることがある。その一例が、米国市場への返り咲きを試みている現在のアルファ ロメオだ。スポーティなクルマの製造に長い歴史を持つ同社が、クロスオーバーに力を入れるためにニューモデルの計画を中止するというニュースを聞けば落胆するだろう。しかし、これは決して驚くことでもないのだ。

フィアットの新型「124スパイダー」は、マツダロードスター」がベースであり、日本にあるマツダの工場で製造されているが、最初の計画では同車はアルファ ロメオの新型「スパイダー」として発売される予定だった。しかし数年前、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のセルジオ・マルキオンネCEOは、自身が責任者である限りアルファ ロメオ車の生産はイタリアで行うと述べており、この発言は同車がフィアットに移行された理由になり得ると考えられていた。しかし、自動車業界メディア『Automotive News』は、アルファ ロメオがクロスオーバーを生産するために新型スパイダーの計画を凍結したと伝えている。

実際に計画が中止されたのはスパイダーだけではない。BMW3シリーズ」のライバル車「ジュリア」は近々販売店に並ぶ予定だが、一方で「5シリーズ」やアウディ「A6」と競合する大型セダンの計画は破棄されたらしい。なお、アルファ ロメオ初のクロスオーバーとなる「ステルヴィオ」は、11月のロサンゼルス・オートショーでデビューする見込みだ。同社ではさらに大型のクロスオーバー車も計画しているという。

これらの多くは、アルファ ロメオとFCAが2014年に発表した2018年までに8種類のニューモデルを発売するという計画とは反する動きだ。当時アルファ ロメオは、イタリア製のデザインとエンジンを搭載したクルマを2018年までに世界中で年間40万台販売するという目標も掲げていた。ところが実際には、ジュリアを市場に出すのにさえ苦労し、全ての計画を遅らせることになっている。


By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー