OPEC、2040年もクルマの9割以上が化石燃料車になると強気の予想
2011年12月に米国最大手エネルギー会社のエクソンモービルが、石油産業に電気自動車が「脅威」をもたらす心配はほとんどないとの見解を示したことを覚えているだろうか? そして今、OPEC(石油輸出国機構)が基本的に同様の見解を示している。英国の経済紙『Financial Times』が報じるところによると、OPECが加盟国に調査を行った結果、2040年にガソリンまたはディーゼル以外を動力源とするクルマの割合は16台中1台にも満たないと予測していることが判明したという。この予測が的中すれば、今からおよそ四半世紀経っても、世界の路上を走っているクルマの約94%は従来どおりの化石燃料車ということになる。イーロン・マスク氏やカルロス・ゴーン氏が高く掲げた目標への取り組みも道半ばといったところだ。

OPECの予測は、エクソンモービルの見解が謙虚に思えるほど楽観的だ。この巨大な石油組織は、2040年になっても世界のクルマの9割以上が依然として石油由来の燃料で走っているだろうと言うのである。この発言以来、原油価格が下落し、ガソリン価格は1ガロンあたり3ドル(約81円/リッター)を下回ることとなった。アメリカ自動車協会(AAA)によると、米国のガソリン価格は現在1ガロンあたり平均2ドル22セント(約60円/リッター)となっており、1年前の2ドル46セントから10%下がっている。

OPECの調査結果に反し、今年7月までの米国におけるプラグイン車の売り上げは1年前から7%上昇した。全世界の自動車市場から比べると控えめな数値だが、その販売台数は約6万1,000台に上る。これらの数字は、テスラ「モデル3」シボレー「ボルト」といった新型電気自動車が市場に投入されることで、来年以降も伸び続けると思われる。

OPECが調査結果に自信を示す一方で、その結果に懐疑的な加盟国もあるようだ。前述の『Financial Times』によると、サウジアラビアは石油とは無関係の産業に2兆ドル(約204兆円)の投資資金を用意しているという。また同紙では、自動車メーカーは一段と小さなエンジンからさらに大きなパワーを引き出す方法を探し続けており、これは燃費向上を促す反面、大衆を内燃エンジン車に引き留める要因にもなると記している。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー