希少なAT仕様の1980年型「フィアット 124 スポルト・スパイダー」を廃車置場で発見!
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フィアット124 スパイダー」といえば、最近では同名の新型車が話題を集めているが、1966年にデビューしたオリジナルの「124 スポルト・スパイダー」は、手頃な価格や騒々しい音を奏でるツインカム・エンジン、ピニンファリーナによるクールなボディライン、そして楽しいオープントップのお陰で、米国では飛ぶように売れたものだ。とはいえ、扱いが難しく壊れやすいこのクルマはよく故障したため、その大半は結局、私道や裏庭でカバーを掛けられ放置されることも多かった。筆者は34年間、廃車置き場を巡ってきたが、この企画で扱うほどでもないありふれた124 スパイダーを、これまで山のように見てきた。


しかし先日、これまで廃車置き場でお目に掛かったことがない1台と巡り合った。オートマチック・トランスミッション(AT)仕様のフィアット 124 スポルト・スパイダーだ。確かに、同時代の「MGB」にもボルグワーナー社製のATがオプションとして設定されていたように、このクルマにはGMから供給を受けた"スラッシュ・ボックス"がオプションで用意さていた。だが、いわゆる「マレイズ(低迷)の時代」に新車を購入する人の多くは、米国で日常的に使用するには適さない、一風変わった欧州製スポーツカーを手に入れる唯一の理由が、軽快で機敏な走りを楽しむことにあると理解していた。このクルマにATを装備するなんて、まるですばしこいジャックラビットに小便浸しの電話帳を括り付けるようなものだ。AT仕様を注文した人なんて誰もいないと信じていたのだが、これで少なくとも1人はいたことが証明された。


124スパイダーのAT仕様は最高出力80hpだが、これはMGBのAT仕様の62.5hpと比べれば、少しだけマシだ。まあ、今回はこんなところで締めくくりたいと思う。


By Murilee Martin
翻訳:日本映像翻訳アカデミー