【ビデオ】農作業の効率を劇的に向上させる、完全自動運転トラクターが登場!
様々な自動車メーカーと大手テクノロジー企業が、いち早く自動運転車を公道に送り出そうと躍起になっている。しかし、今回ご紹介する動画に登場する完全自動運転トラクターのコンセプト・モデルは、今日のどんな自動運転技術よりも優れた技術を備えている。このトラクターには、LiDAR、多眼カメラ、GPSが搭載されており、農業従事者はデスクトップ・パソコンやタブレットを用いて、まるでドローンを操るようにトラクターを操作できるのだ。また、トラクター同士が相互間通信を行う、いわゆるV2V(vehicle-to-vehicle)機能を使って他のトラクターと協力しながら作業を行うことも可能だ。公道を走行する自動車ではハードルが高く、実現は当分先の話となるだろう。

農機・建機大手のCNHインダストリアルは先週、米国アイオワ州ブーンで開催された農業見本市「ファーム・プログレス・ショー」に、自動運転トラクターのコンセプト数台を出展した。そのハイテク自動運転車両は、公道を走るクルマとは違って、ビルや歩行者、渋滞に配慮する必要はないものの、独自の進化を遂げている。農業界では、すでに自動化された機械がいくつか存在するが、自動運転トラクターは生産量を大いに増やし、農業従事者の作業効率を向上させるだろう。

現代テクノロジーに精通した農業従者なら、1分もかからぬ間に、この自動運転車両を静止した鉄の巨塊から、プログラムされた機械へと変えることができる。敷地の境界を制御インターフェースに入力してトラクターの走行経路を設定し、あらかじめ用意されたプログラムメニューから希望の作業を選択すれば、あとは自動運転トラクターをその方向に準備するだけ。走行経路上に障害物を検知すると完全に停止し、農作業者からの追加指示を待つという。

この赤と黒で塗られた運転席のないトラクター・コンセプトには、最高出力419hpを発揮するエンジンが搭載されており、最高速度は50km/h。販売価格や、この自動運転技術が公式にリリースされる時期については発表されていない。金融サービス『Bloomberg』が伝えるところによると、自動運転トラクターはいくつかの法的な問題に直面しているようだが、自動運転車がこれらの完全自動運転トラクターと同じ技術を持つには、あと数年はかかるだろう。



By Joel Patel
翻訳:日本映像翻訳アカデミー