ヘンリック・フィスカー氏、極秘で電気自動車を開発中と明かす
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VLFオートモーティブは今年初め、同社にとって第2号モデルとなるスポーツカー「フォース1」をラインナップに追加した。このフォース1が大排気量の内燃エンジンを引き続き搭載する一方で、同社の創業パートナーであるヘンリック・フィスカー氏は電気自動車(EV)の開発をあきらめたわけではないと、米国紙『The Detroit News』が報じている

その記事は、もう1人の創業者ボブ・ルッツ氏とフィスカー氏から聞いたVLFの今後の展望が基本となっているが、会社に関するごく一般的なコメントの中で、フィスカー氏は「未来のEVをステルス・モード(社外秘)で開発中」と『The Detroit News』紙に明かした。同紙はまた、バッテリーの技術革新は完成に近づいており、将来的に自身の名前を冠したEVが同社から発売されるかもしれないというフィスカー氏の発言も伝えている。同氏は、過去のインタビューでもEV開発の継続について意欲を語っていたが、実質的に取り組んでいるという話を聞いたのは今回が初めてだ。

フィスカー氏がEVの開発に関して気付かれないように行いたい、という意向もまた理解できる。自身の名前が付いた「フィスカー・オートモーティブ」は、美しい「カルマ プラグインハイブリッド」で有望視されていたが、倒産して中国の自動車メーカーに売却された。この中国メーカーは、社名を「カルマ・オートモーティブ」と改めて間もなく自動車の販売を再開する予定であるという。

フィスカー氏が関わった別の自動車ベンチャーは、これまでに失敗と成功を繰り返してきた。同氏は、ガルピン・オート・スポーツと組んでアストンマーティン「ヴァンキッシュ」フォード「マスタング」をベースとする高価格なカスタムカーを手掛けたが、前者はアストンマーティンから訴訟を起こされ、後者はそのスタイリングが賛否両論を巻き起こした。

こうした挫折にフィスカー氏は意欲を失うどころか、むしろVLF以外の仕事で多忙を極めているほどだ。同氏は現在、イタリアのヨットメーカー、ベネッティ(Benetti)社のためにデザインを手掛けており、さらにはクルマ作りに関するTV番組の構想まであることを『The Detroit News』紙に語っている。


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー