超激戦区、戦国時代に自ら飛び込むことにした。スーパー耐久ST4クラスに、クスコレーシングから参戦することにした。マシンはトヨタ86。正式なマシン名は「クスコWith KEY'S 86」である。

SuperTaikyu
 簡単にスーパー耐久のクラス区分を説明しておこう。総合トップを狙うのはST-Xクラス。世界で活躍するGT3マシンが主体だ。ST-1クラスは現状ポルシェ一台。ST-2は実質2リッターターボ+4WD。ランエボとインプレッサのガチンコクラスである。ST-3は3.5リッターまでの2輪駆動。フェアレディZ、レクサスRC350、マークXといったマシンが轡を並べる。

SuperTaikyu Round.3 SuperTaikyu Round.3
 僕から参戦するST-4は、排気量1.5リッターから2リッター以下のNAクラス。多勢はトヨタ86。国内のトップドライバーを要して参戦するのも特徴。スーパーGT500を駆るワークスドライバーやスーパーフォーミュラードライバーや、あるいはこれまで国内外で活躍した実力十分なドライバーがトヨタ86を駆るなど見応え十分なのである。

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 迎え撃つのは常勝ホンダS2000。マツダ・ロードスター、ホンダ・インテグラなど。第3戦の鈴鹿4時間レースには、なんと23台ものマシンがエントリー。隆盛のスーパー耐久レースの中でも、特にST4が一大勢力なのである。しかもトヨタ86の人気が絶頂なのだ。 そこに、フィットやヴィッツなどが激走するST-5加わる。
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 僕がこのクラスでの参戦を決断したのは当然、もっとも熱いレースが繰り広げられているからだ。今回の鈴鹿には、グリッド数を超えるエントリーがあり、ふるい落としの予選レースが行われたほどだ。なんとそれは、いわゆる通常の予選上位3台が無条件繰り上がり、それに漏れたマシンすべてが100分耐久レースにすすみ、その中の下位は予選敗退という残酷なシステムなのである。

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 参戦初年度の我々はまだ戦闘力が十分ではなく、100分耐久からギリギリで決勝に駒を進めたという薄氷のレースを強いられた。

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 不遜を承知でいえば、ドライバーラインナップは強力である。山田英二と僕がレギューラー、そこにスーパーGT500でトップを走る大嶋和也と2015年スーパーフォーミュラー王者の石浦宏明が加わるという布陣だ。名門キャロッセと、このドライバーラインナップに不足はあるまい。それでも苦戦したというのだから、いかにこのクラスが激戦であり、レベルが高いかが分かるだろう。

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 ST-4でいえば、マシンかの改造範囲は狭い。だが、それだけに重箱の隅を突くような開発が求められる。許される改造は、基本的に市販車にちょっとだけ手を加えたレベルなのだが、特認で許可されたパーツが豊富なのも特徴で、その組み合わせや道具の揃え方で性能差が現れる。マシンを熟知するまでに時間がかかるのである。有力チームとて、簡単に勝たさせくれない。

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 興味深いのは、耐久レースとはいえ、ほとんどスプリントペースでレースが展開することだ。トヨタ86でいえば200馬力程度。スリックタイヤを履くとはいえ、スーパーGTのような圧倒的なダウンフォースも得られない。いわば、プロドライバーにとってはコントロールは容易なのだ。そんなマシンをプロが扱うわけで、熾烈なバトル必至なのである。

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 鈴鹿4時間レースに挑む我々は、100分間予選レースをギリギリで通過、雨に見舞われた本決勝では持ち前の激走をみせた。まだまだ戦闘力に差があるのは事実だが、徐々に速さを手にしつつある。

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 オートプログで戦いぶりを連載していくから、これからの頑張りを応援して欲しい。

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