2020年に温室効果ガス排出量の規制基準を満たすには、新車6台に1台のEV化が必要
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市場で販売される新車の6台に1台を電気自動車(EV)にする? そんなことは米国カリフォルニア州シリコンバレーでの話だと思うかもしれない。しかし、世界最大級の民間組織が定めた温室効果ガス排出量の基準を満たすためには、シリコンバレー以外の地域でも努力が必要になりそうだ。

環境に優しい自動車や運転を扱う情報サイト『Green Car Reports』が世界エネルギー会議(WEC)の報告書要約したところによると、米国、欧州連合(EU)、中国に義務付けられた温室効果ガス排出量に適合するためには、2020年までに販売される新車の16%が排出ガスを出さないEVでなければならないという。地域別に見ると、欧州では10%、米国は11%、そして中国においては実に新車販売台数の22%がEVにならなければ、さらに厳しい排出ガス規制の基準を満たすことができない。

しかし、EVがそれだけ増加しても、世界の総電力需要は2014年から0.5%ほどしか上がらないことは朗報といえるだろう。一方、悪いニュースはEVの販売台数を16%にするという数値目標を達成するために、米国、欧州、中国は現状よりも発電能力を向上させなければならないことだ。もちろん、その際に発電の方法によっては温室効果ガスの発生を伴うものもある。だが、これによって結局は地球に排出されるガスの総量が予測ほど減っていないという事態は避けなければならない。

なお、米国のクリーン技術関連市場の専門調査会社『Navigant Research』は昨年、「2015年から2024年の間に米国人は740万台のプラグイン車を購入すると思われる。これは年間平均で74万台に相当する」と発表している。2015年に米国人は約1,750万台の自動車を購入しており、そのうちプラグインハイブリッドを含むEVは約11万5,000台だった。つまりプラグインハイブリッド車を含めても新車販売台数の0.66%に過ぎない。同調査会社の楽観的な予測に基づいて計算しても4.2%だ。EVのみで11%にするにはどれだけ大変か、お分かりいただけるだろう。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー