シボレー「コロラド」をベースにした軍用車、燃料電池を搭載して間もなく登場
ゼネラルモーターズ(GM)は8月30日、シボレー「コロラド」をベースにした軍用モデルのティーザー画像を公開した。興味深いのは燃料電池パワートレインを採用していること。一見あり得ない選択肢のようだが、戦場での使用を想定すると、その技術の採用にはいくつもの本質的な利点がある。

燃料電池車は、水素と酸素の化学反応によって発電した電気エネルギーを使って走るので、走行時に発生する音が非常に少ない。だから、周囲に察知されることなく行動できるということだ。また電気モーターは走り始めた瞬間から強大なトルクを発揮することができるため、大型タイヤを装着した重いクルマをけん引したり、障害物を乗り越えるのに適している。さらに燃料電池が走行中に排出するのは水だ。人里離れた場所では、その水の利用価値も十分にある。その上、水素がある限り動くことができるので、配電網に左右されることもない。

なお、この軍用トラックはGMと米国陸軍の戦車車両研究開発技術センター (TARDEC)との共同開発によるものだという。

量産モデルのピックアップトラックをベースにしているため、民生バージョンの登場もあるのではないかと気になってしまうが、残念ながら現在のところ、その性能に関しては公表されていない。シャシーやサスペンションなどの仕様については、10月の正式発表で明らかになるだろう。民生モデルへの期待も込めて、今は待つことにしよう。

GMグローバル燃料電池部門でエグゼクティブ・ディレクターを務めるチャーリー・フリーズ氏は、GMが2020年を目途に燃料電池システムの商用化を計画しているとプレスリリースで強調している。いずれはこのプロジェクトから派生した市販燃料電池車を見ることが出来るはずだ。


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー