【ビデオ】ボッシュ、BMW「M4 GTS」で採用された水噴射システムを量産し、他の自動車メーカーにも供給へ
ウォーター・インジェクション(水噴射)は昔からある改造車テクニックの1つである。フルパワーで稼働中のエンジンがオーバーヒートするのを防ぐため、シリンダー内に水を噴射して燃焼熱を和らげる仕組みだ。そうして温度や圧力が下がることで、エンジンが適切な状態に保たれるのである。BMWはボッシュ製のウォーター・インジェクション・システムを限定モデル「M4 GTS」に採用し、向上したブースト圧のおかげで最高出力を431pから500psに引き上げることに成功した。このシステムが、今後はより多くの量産車に採用されるというニュースが入ってきた。

報道によると、ボッシュは同社のウォーター・インジェクション・システムをBMW以外の自動車メーカーにも供給する予定であり、これを採用する新型車が早ければ2019年に発売される見通しだという。ボッシュは、ウォーター・インジェクションによってパワーは5%、燃費は最大13%向上すると述べている。この性能アップの要因はおそらく、高圧縮比または高ブースト(あるいはその両方)で作動できるようにエンジンを設計することで、長期信頼性の点でリスクを伴わずに排気量あたりの馬力を引き上げることが可能になるためだろう。ボッシュのファビアナ・ピアッツァ氏によれば、ウォーター・インジェクションは排気量1リッターあたり110psを超えるエンジンで最も効果があるという。



もちろん、ウォーター・インジェクションというからには水が必要となる。ボッシュのシステムは、タンクの容量によるものの、3,000km程度の距離を走行する毎に補充すればよい。もし水が切れた場合には、エンジンの最大パワーが単純に下がることになるそうだ。ただし、蒸留水を必要とするこのようなシステムを寒冷な気候にどうやって適合させるかはまだ不明であり、ボッシュは現在、その課題に取り組んでいるところだ。



By Michael Austin
翻訳:日本映像翻訳アカデミー