テキサス州で30台以上の「ジープ」を盗んだハッカー2人組、ついに逮捕される
自動車がハッキングされるというニュースは最近ますます増え続けている。特にフィアット・クライスラー・オートモービル(FCA)の製品では被害が多い。昨年はミズーリ州のセントルイスで、車載通信システム「Uconnect」を搭載したジープ「チェロキー」がピッツバーグからワイヤレスでハッキングされた。今年に入ってから日産も電気自動車「リーフ」向けのアプリに脆弱性が見つかったとして、機能の停止を余儀なくされている。そして7月30日 、6ヵ月以上に渡って30台以上のジープを盗んだテキサス州ヒューストンのハッカー2人組が、別のクルマを盗もうとしたところをついに警察に現行犯逮捕された。

ヒューストンの地元ニュースサイト『ABC 13』によると、警察は数ヵ月にわたってマイケル・アーシーとジェシー・セラヤを追っていたが、これまで現場を押さえることができなかった。ヒューストンの地元紙『The Houston Chronicle』によれば、2人はノートパソコンを使ってFCA内部のソフトウェア「DealerCONNECT」にアクセスし、クルマのID番号を入力した後、専用キー以外も認証するように車載セキュリティ・システムを書き換えていたという。その後、FCAは直ちにDealerCONNECTをアップデートしたと自動車情報メディア『Automotive News』は報じている。なお、今回の2人組は、昨年の「Uconnect」を利用して遠隔操作したハッキング事件とは無関係のようだ。

今年4月、監視カメラによって2010年型ジープ「ラングラー・アンリミテッド」の盗難現場が捉えられた。この映像をもとにヒューストン警察はアーシーとセラヤの足取りをつかみ、2人の追跡を開始。そして7月30日、ついに2人の逮捕に至った。2人は自動車の無断使用で起訴され、さらにアーシーは武器所持及び規制薬物譲渡目的の薬物所持という重罪でも起訴されている。

『ABC 13』によると、この事件の関係者は2人以外にもいる可能性が浮上しており、さらなる逮捕に向け、ヒューストン警察は調査を続けているという。また米国国土安全保障省及び移民税関捜査局は、このノートパソコンによるハッキングで盗難被害に遭ったとみられる100台以上のFCA車を調査しているとのこと。盗難車両は、国境を越えてメキシコに渡っていることが確認されており、FCAでもこの事件に関して内部調査を行っている。

FCAはAutoblogの取材に対し、「米国FCAはお客様のためにクルマの安全性、セキュリティを重視し、車両のシステム系統やワイヤレス通信システムへの不正アクセスの危険性を減らすように努めて参ります。ヒューストン警察の調査が開始されて以来、我々も協力を続けております。現在も調査は進行中のため、この件に関して、これ以上のコメントは控えさせていただきます」と答えている。




By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー