シンガー社によって再創造された魅力的な2台のクラシック・ポルシェ「911」が、モントレーに登場
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シンガー・ビークル・デザイン社は、クラシックなポルシェ「911」を単にレストアするだけではない。同社の言葉を借りれば、彼らはこのアイコン的なスポーツカーを"再創造"しているのだ。工場から出荷されたままのクルマでは満足できないオーナーのために、同社の911はいずれもオーナーの好みに合わせてフルカスタマイズされている。先週、米国カリフォルニア州で開催されたモントレー・カー・ウィークのイベントの1つ、「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」に、その最新作となる2台の"シンガー・ポルシェ"が展示されていた。どちらも見事な出来栄えである。

オレンジ色の「911タルガ」は「ルクセンブルク」と名付けられ、ガンメタルグレーのクーペには「ミネソタ」という名前が付けられている。2台とも1人のオーナーが注文したものだというが、その仕上がりはまったく異なる。濃いシルバーに塗られたクーペが高貴で控え目な印象であるのに対し、オレンジのタルガは大胆で独創性に富んでいる。



ルクセンブルク(どちらの愛称も少々微妙な気はするが)で最も目を引くのはインテリアだろう。その大部分はダーク・ブルーのレザーで覆われているが、シート表皮にはユニークな7色のレザー(2種類のオレンジ、濃淡の違う4種類のブルー、クリーム色)を織り込んだチェック柄が採用されている。この織り柄はダッシュボードやドアパネルにも張られており、我々は完全に魅了されてしまった。着脱可能なルーフパネルは、内側がカーボンファイバー製で外側はブルーのキャンバス製だが、これを装着したままでいることは難しいに違いない。やはり風を受けながらのドライブは最高だし、その方がリアに積まれた4.0リッターの空冷式水平対向6気筒エンジンが奏でる音色を存分に楽しめるからだ。



このオレンジ色の兄弟と並ぶと、ミネソタの方はやや平凡に見えるが、深みのあるペイントやブラウンのレザーで仕上げられたインテリアなど、こちらもルクセンブルクに引けを取らない美しさだ。エンジンはコスワースによって開発された3.8リッターの自然吸気空冷"フラット・シックス"で、最高出力350hpを発生するという。

"シンガーが再創造したポルシェってどんなクルマなの?"と興味が湧いた方は、こちらの試乗記をどうぞ。


By Jeremy Korzeniewski
翻訳:日本映像翻訳アカデミー