オペル、シボレー「Bolt(ボルト)」とそっくりな「アンペラe」をパリ・モーターショーで公開
ついに2つの事実が公になった。1つは9月29日に開幕(一般公開は10月1日から)するパリ・モーターショーで、シボレーの電気自動車(EV)「Bolt(ボルト)」をベースにした欧州仕様モデル「アンペラe」がオペルから発表されるということ。もう1つは、シボレーに「Bolt」と「Volt(こちらはプラグインハイブリッド車)」という、似たような名前で別のクルマがあることで紛らわしさが問題となっているのに、欧州では先代Voltをベースにした「アンペラ」に"e"を付け足しただけのクルマを投入し、ゼネラルモーターズ(GM)はますます我々を混乱させようとしているということだ。

オペルはアンペラeの航続距離を公表していないが、他の電気自動車(EV)より"著しく長い"と断言している。Boltの推定航続距離はEPA(米国環境保護庁)が定める基準で200マイル(約322km)。アンペラeにもBoltと同じバッテリーとモーター(60kWhのリチウムイオンバッテリーおよび最高出力200hpと最大トルク36.7kgmを発生する電気モーター)が搭載されているが、試験は欧州基準で行われるため航続距離の数値は異なる可能性が高い。

オペルは、基本的にBoltの性能値をメートル法に置き換えただけなのだが、それでもこのクルマは欧州の自動車愛好家達から注目を浴びているようだ。例えば、Boltは0-60mph加速が7秒以下と発表されているのに対し、アンペラeでは0-50km/hが3.2秒と謳われている。文末にご紹介するビデオでは、アンペラeがオペルの各種ホットハッチ(レース仕様車も含む)を相手に、30mのドラッグ・レースで競う様子が見られる。

また、アンペラeはいつでもネットに繋がっていたい欧州の顧客のために、最大7つのモバイル機器を繋ぐことができるWi-Fiホットスポットが装備されるそうだ。

Boltが大西洋を越えて欧州へ渡り、欧州仕様モデルとして来年発売されるいうことは、既に今年2月にGMから発表があったので、今回のニュースはそれほど衝撃的ではない。しかし、GMはフルEVのBoltと、レンジエクステンダーを搭載したプラグインハイブリッド車のVoltで混乱を招き続けている。ちなみに、韓国では英語の"B"と"V"のハングル文字表記と発音が全く同じなため、BoltとVoltに違いはないそうだ(現時点では韓国でBoltが発売される予定はない)。欧州に話を戻すと、オペルはシボレーの巻き起こした混乱に倣うかのように、先代Voltベースのクルマがアンペラ、そしてBoltベースのクルマにアンペラeという見事に紛らわしいネーミングを採用して来た。少しでも混乱を解消したい方は、オペルのプレスリリース(英語)をどうぞ。




By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー