1956年のル・マンで優勝したジャガー「Dタイプ」が、英国製自動車のオークション史上最高落札額を記録
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ジャガー「Dタイプ」が、歴史上最も注目に値するレーシングカーの1つであることは間違いない。モノコック・シャシー構造をいち早く採用したジャガーは、Dタイプで1955年、1956年、1957年のル・マン24時間レースを制した。ドライバーのヘッドレストの後部にある巨大なフィンはもちろん、ホイール、エンジン、コックピットを包み込む引き締まったボディを持つDタイプは、美しさの点でも非常に際立ったクルマである。

写真の個体は、1956年のル・マンでアストンマーティン・チームを僅差で抑えて優勝した、シャシーナンバー「XKD 501」のDタイプだ。4034.929kmの距離を平均速度168.122km/hで走行し、ミュルサンヌ・ストレートでは最高速度252.455km/hを記録した。このDタイプでル・マンに参戦したのがスコットランドのプライベート・チーム、エキュリー・エコッスだったため、ボディは同チームの伝統的なスコティッシュ・ブルーのカラーとホワイトのクロス・ストライプをまとっている。

以上のような来歴や、レース優勝時のコンディションが手つかずのまま保たれていることから、このXKD 501は極めて価値の高い1台となっている。そして8月19日、モントレー・カー・ウィークで開催されたRMサザビーズのオークションにて、1,980万ドル(約19億9,000万円)という値段で落札され、英国製自動車のオークション史上最高額を記録した。現地で撮影した写真や下のビデオで、その低く美しい姿を是非ご堪能いただきたい。



By Jeremy Korzeniewski
翻訳:日本映像翻訳アカデミー