カナダのScaldarsiが「メルセデス・マイバッハ S600」を悪趣味にカスタマイズ
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カスタムカーの世界には、限度を知らないデザイナーの手によるクルマが溢れている。カナダ・モントリオールを拠点とするScaldarsi Motorsが作り上げた「エンペラー I」(上の画像)は、ローズ・ゴールドがすさまじく主張しており、KFCのダブルダウン(海外で販売されている、肉で具を挟むバーガー)をこよなく愛するデザイナーの作品といった印象だ。悪趣味と言わざるを得ないが、目を逸らすこともできない。

Scaldarsiが"アーティスト"と呼ぶ人たちによって、そのままで素晴らしかった「メルセデス・マイバッハ S600」は徹底的に改造されてしまった。24カラットのローズ・ゴールドでアクセントを施しただけでなく、フロント・フェイスは作り直され、ボディ・サイドとリアにも手が加えられている。

インテリアはS600のレイアウトを概ね留めているものの、張り直されたレザーとウッドでほぼ全ての表面が覆われている。24種類も用意される革は24色から選べ、ウッドは78種類、ボディカラーは16色という、想像力を超えたバリエーションが揃う。その結果、少なくとも公開された画像で判断する限りでは、落ち着かないトリムとカラフルなマシュマロを積み上げたようなシートが混在するクルマが出来上がったようだ。



エンペラー Iの購入に興味を持った方には、独自の彫刻が施されたシャンパン・グラス、このクルマに似合いのトートバッグ、そして「エンペラー・エディション」と名付けられたロレックス製腕時計も併せてお薦めしたい。このクルマにメルセデス標準のキーフォブでは物足りないと思うなら、下の写真のようにScaldarsiがカスタマイズしてくれる。ただし、キーフォブにあしらわれるロゴに気をつけた方がいい。獰猛な顔つきなので、ポケットを突き破って足に噛みついてくるかもしれない。



パワートレインにブラバス製を選択したのは賢明な判断だっだ。エンペラー Iには、ブラバス「ロケット900」と同型の6.3リッターV12ツインターボ・エンジンが搭載されているのだ。この最高出力900psのモンスターは、「S65」「SL65」「G65」で使われているAMGのV12エンジンをチューンナップしたもので、0-60mph(約96.6km/h)までわずか3.7秒で加速するという(推定値)。運転席に座っている姿を誰かに見られてしまう前に、素早く走り去ることができるだろう。



価格はたったの150万ドル(約1億5,130万円)で、10台が製作される予定だという。エンペラー Iを買い逃してしまった人や、全てを揃えないと気が済まないコレクターのために、Scaldarsiはエンペラー・シリーズとして後続のモデルも準備している。ラインアップは「エンペラー II (メルセデスAMG S65クーペ)」「エンペラー III(ベントレー「ベンテイガ」)」「エンペラー IV(メルセデスAMG G65)」、そして「エンペラー V(ブガッティ「シロン」)」というから開いた口が塞がらない。


By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー