シボレー「ボルト」の主任デザイナー、「空力性能を犠牲にして実用性を高めた」と語る
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新型電気自動車(EV)シボレー「ボルト(Bolt)」の設計において、ゼネラルモーターズ(GM)は実用性を重視し、ある程度のエアロダイナミクスは犠牲にしたと、同車の主任デザイナーを務めたスチュアート・ノリス氏が自動車メディア『Automotive News』によるインタビューで打ち明けた。つまり、広々とした室内と大容量の荷室を備えた5ドア・ハッチバックになったが、「空力性能は最悪」になってしまったと、ノリス氏は語る。

ボルトは韓国にあるGMのデザイン・スタジオで設計され、そこでは約190人の従業員が10車種のデザインに取り組んでいる。シボレー「ソニック」、「クルーズ」、「スパーク」も手掛ける同スタジオは、GMの米国、欧州のスタジオに次いで3番目に大きい。

ボルトの空気抵抗係数が0.32であるのに対し、トヨタ「プリウス」は0.24、テスラ「モデル3」は0.21を達成している。ボルトのデザイン・チームは最低限のエアロダイナミクスを補うため、スポイラーや、車対底面を覆うパネル、特定の速度で閉じるフロントグリルの"シャッター"を、ボルトに装備した。さらにドアやボンネットにアルミニウム素材を使用して軽量化を図り、Aピラーの角度も入念に設定。より最適なボディの形状に仕上げるため、6つの異なるバージョンを風洞施設でテストしたという。

ノリス氏と彼のチームは、エアロダイナミクスを犠牲にして室内空間を確保することで、売り上げに貢献する実用性を高めたという。今年10月に生産開始となるボルトは、60kWhのバッテリーを搭載し、航続距離約200マイル(約322km)を実現。補助金別で価格は3万7,500ドル(約380万円)となる予定だ。




By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー