フォルクスワーゲン、新型電気自動車をパリ・モーターショーで公開予定
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フォルクスワーゲン(VW)は現在、ディーゼル排出ガス不正問題による低迷に対処するため、電気自動車(EV)の開発に力を入れている。2025年までに30車種の新型EVを投入するという大胆な公約を掲げた同社は、9月29日に開幕する(一般公開は10月1日から)パリ・モーターショーで、その第1弾となる新型EVを公開するようだ。

電気自動車やクリーン・エネルギー関連の情報サイト『Electrek』によると、VWのヘルベルト・ディースCEOが、ドイツのビジネス誌『Wirtschafts Woche』によるインタビューの中で、この報道を認めたという。同氏は新型車のバッテリーが1回の充電で400〜600kmの航続距離を可能にすると主張している。『Electrek』ではこの数値がNEDC(新欧州ドライビング・サイクル)によるものであることを指摘し、実際には300マイル(約483km)前後になるだろうと報じている。それでも十分素晴らしい。

現段階では、パリでデビューを果たすモデルはプロトタイプか、ほぼ量産型に近いものになる可能性が高い。つまり、CES 2016に出展された電気自動車「BUDD-e」が進化したモデルを期待してもよさそうだ。『Electrek』は、VWがパリ・モーターショーで公開する予定のクルマは、「ゴルフ」と同等サイズだが「パサート」並みの荷室を備えると伝えている。これを物理的に実現しようとすれば、VWのハンサムなコンセプトカーのように背の高いクルマになるのではないかと思われる。

VWがBUDD-eの市販モデルを準備しているとすれば、発売は我々が最初に報じた時期よりも少し早い2018年か2019年になりそうだ(『Electrek』の報告による)。しかし、この件については2月以降、続報が出ていない。昨年9月にVWは、2020年までにEVとプラグインハイブリッド車を合わせて20車種の投入を目指すとしていたが、それが9ヶ月後には、2025年までに30車種を投入するというようにEV戦略が変更されたことからも分かるように、VW内部では現在、多くのことが流動的だ。

あのディーゼル排出ガス不正問題が発覚してからおよそ1年で高性能なEVを公開するという決断を下したVW。これは会社がどう変わったのかを、VW幹部が世間に発信しようとしている明確なメッセージである。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー