希少なレンタカー仕様の1968年型フォード「マスタング・シェルビー GT350 H」を、ネット・オークションで発見!
一般的に言って、レンタカー車両だったクルマを購入することは最悪なアイデアだ。人はレンタカーで何をしているか分からない。仲間の家でビールの回し飲みに使ったビアボング(漏斗付きのホースで一気飲みなどに使われる)のようなクルマを避けることは、生きていく上で守るべきルールだ。しかし、例外があるとしたら、オークション・サイト「eBay」に出品された、この1968年型フォード「マスタング・シェルビー GT350 H」かもしれない。

1966年にキャロル・シェルビーと大手レンタカー会社のハーツが始めた、高性能マッスルカーをレンタカーとして貸し出す"Rent-A-Racer"プログラムは、1968年に再開された。だが1966年の経験から学び、ハーツはその台数を999台から223台に減らした上に(Marti Auto Worksによると223台、シェルビー・レジストリによると224台)、配備される場所も20都市少なくなり、彼らのマーケティング規模は縮小された。

このプログラムのために用意されたモデルは今でも人気が高く、わずかしか生産されていないため、1968年型GT350 Hは非常に希少で価値のあるマスタングとなった。



今回、eBayに出品された1台は、特に注目すべきクルマと言える。元レンタカーだったにもかかわらず、オプションの項目に全てチェックマークが入っているからだ。クラシック・マスタングに求められる全てを備えている。

まず始めに、パワーステアリングとパワーディスクブレーキが装備されており、この時代のマッスルカーで、この2つの装備はとても人気がある。さらに追加されたオプションは、チルト式ステアリング・コラム、Selectaire製エアコン、タコメーター、トリップメーター、可倒式後部座席、ホイール・アーチのモールディング、そしてもちろん、耳に心地よく響くAMラジオなど。インテリアの大事な装飾も全て選び抜かれており、多くのウッド・パネルとシェルビーのバッジも装着されている。



ボンネットの下には、通常のGT350と同じ230hpを発揮する302キュービック・インチ(4.9リッター)のV型8気筒エンジンが搭載されており、1968年型のハーツ・シェルビー全てに見られるオリジナルのC-4型オートマティック・トランスミッションが組み合わされている。91,866マイル(14万7,844km)もの距離を走った個体にしては、きれいな外観をしているが、オークションの説明によると「大掛かりなレストアが施されている」とのことだ。このキャンディー・アップル・レッドのペイントとホワイトのサイドストライプはオリジナルではないだろう。だが、問題ない。私ならいつだって「古色蒼然とした」クルマよりも、新車のような見た目のクルマを選ぶ。

このクルマの歴史についてのさらなる詳細は、付属しているオリジナルの製造証明書や、Marti Auto WorksによるDeluxe Reportを見れば分かる。確実なことは、コネチカット州のハートフォードで販売されたこと、さびが見られないこと、レストアが誰の仕事か分からないが、素晴らしい仕上がりとなっていること。そして8万3,100ドル(約832万円)という値段で落札されたということだ。

注:この記事は『BOLDRIDE』の掲載記事を転載・補足したもの。


By BoldRide
翻訳:日本映像翻訳アカデミー