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マクラーレンが3月のジュネーブ・モーターショーで発表した「570GT」には、巨大なガラス・ルーフが全車に標準装備されている。見た目は確かにクールだが、多量の日射しを取り込むため、乗員はあまりクールでいられなかった。この問題を解決すべく(または最新のカスタム・パーツとペイントを披露すべく)、マクラーレンのカスタマイズ部門「マクラーレン・スペシャル・オペレーション(MSO)」は同車をさらに特別に仕上げた「570GT by MSOコンセプト」をペブルビーチで発表した。これは新型車というわけではなく、公道ドライブにおける快適性を重視した570GTを、さらにMSOがメイクオーバーしたモデルという位置づけだ。

新たに手が加えられた点の多くは、特別なペイントやバッジの採用であるものの、最大の特徴となるのは、新開発の「エレクトロクロミック・ルーフ」だ。標準のガラスルーフ内部に追加されたエレクトロクロミック層内の電流がルーフから差し込む光量を調整し、ガラスルーフの明るさを透明から暗色まで5段階で調節可能となっている。ドライバーは心地よい温かさと日差しを満喫できるだろうし、また、我々が570GTを試乗した際に感じたディスプレイ画面への反射も軽減されるだろう。

ハイエンド車のルーフにエレクトロクロミック・ガラスが使われたのはこれが初めてではなく、メルセデス・ベンツは「マジック・スカイ・コントロール」と名付けた同様のテクノロジーを「SLK」や「SL」、マイバッハに採用している。だが、マクラーレンの「タッチ・センシティブ・ヘッドライニング」によって設定調整ができるのは新しい技術だ。そのうえ、名前の響きが何とも良いではないか。



ルーフに加え、570GT by MSOコンセプトは新開発のチタン製エキゾースト・システムを装備。標準のステンレス製エキゾースト・システムより軽量でリッチなサウンドを発するという。エキゾースト・ヒートシールドは、金色の窒化チタンによるコーティングが施されており、これは1990年代の伝説的なスーパーカー「マクラーレンF1」の金箔張りエンジン・ベイに敬意を表したものだ。このシステムもまた、まるで虹が内蔵されているかのように、熱の変化に応じて青から紫へと色が変わる仕組みだ。



その他の特徴としては、ボディのパール・ホワイト塗装、光沢ラッカーで仕上げられたカーボンファイバー製シルパネル、グロスブラックのサイドスカート、ホイール、ドアインサートなどが挙げられる。インテリアにサドルタン・レザーやカーボンファイバーが多用されている点も注目だ。これらのアイテムはそれほどエキサイティングなものとは言えず、MSOの標準仕立てと言うべきものだが、エレクトロクロミック・ルーフとゴールドのエキゾースト・ヒートシールドは大いに評価したい。


By Joel Patel
翻訳:日本映像翻訳アカデミー