フォード、2021年に完全自動運転車をライドシェアリング市場に投入する計画を発表
自動運転車が将来の移動手段となりそうな趨勢の中、フォードは自律走行技術への投資を強化している。同社が最近発表した大胆な計画は、2021年に完全自律走行車をライドシェアリング市場に投入することを目指すというものだ。さらに自動運転車の実用化を推し進めるため、シリコンバレーに勤める人員を拡大し、複数の技術系新興企業に投資またはそれらと提携を行うことも明らかにした。

その新たな自動運転車がどんな姿になるのかは分からないが、フォードの車両は米国自動車技術会(SAE)が定めるレベル4の定義を満たすことになるという。これはステアリングやアクセルペダル、ブレーキペダルがない完全自律走行車のことなので、米国の自動車メーカー、ローカル・モーターズの自動運転ミニバス「Olli」のような感じになるだろう。まずは、大規模販売される商用車として設計される予定だ。

自動運転技術の開発に長年取り組んでいるフォードは、今年初めから資金面および研究面での投資を著しく増強している。4月には、安全な自動運転車を開発するためにUberやLyftと連携することを発表。そして、シリコンバレーに拠点を置きLiDAR(レーザーによって物体の位置、距離、形状を特定するシステム)を開発しているVelodyne社との提携は、とりわけ成果を挙げている。フォードと中国の検索エンジン企業、百度(バイドゥ)は、このVelodyneに対しそれぞれ7,500万ドル(約75億円)を投資することが明らかになっている。

Velodyneは独立して存続するため、同社の意向次第では、フォードからの投資で開発が進んだLiDARの技術が他の自動車メーカーへ普及することも考えられる。フォードはミシガン州、カリフォルニア州、アリゾナ州で「フュージョン ハイブリッド」を用いたLiDARのテストを実施しており、テスト車両の数を今後さらに増やすという。同社は、LiDARが自動運転技術における従来の限界を打破することになると考えているようだ。

フォードはVelodyneの他、3Dマップを手掛けるCivil Maps社にも投資を行い、コンピューター・ビジョンと機械学習を扱うイスラエル企業SAIPSも買収。さらに、マシン・ビジョンを手掛けるNirenberg Neuroscience社と独占契約を結んだと発表している。


By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー