アウディ、信号の待ち時間をドライバーに知らせるサービスを米国で開始
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アウディは、ワシントンD.C.とラスベガスで、「アウディコネクト」を装備した「Q7」と「A4」が「ビークル・トゥ・インフラストラクチャー(V2I)」と呼ばれる新しい技術を利用できるようになると発表した。これはアウディがトラフィック・テクノロジー・サービスと共同開発したもので、信号があと何秒で青に変わるかをドライバーに知らせてくれるサービスだ。信号機の情報はトラフィック・テクノロジー・サービスが操作するサーバーを通して、アウディコネクトを搭載したクルマに送信される。信号が青になるのと同時にドラッグレースでもしない限り、画期的な技術とまでは言えないかもしれないが(そうしたらアウディはレースを阻止するためにタイマーを10秒ほどで止めるかもしれない)、今後さらに役立つ技術へとつながるようだ。

アウディのコネクテッドカー部門でゼネラルマネージャーを務めるポム・マルホトラ氏によれば、この技術はカーナビゲーションやスタートストップシステム(アイドリングストップ機構)、さらには交通の流れを改善することにも利用できるという。具体的にいうと、カーナビゲーションは信号のタイミングによって、より効率的でより早いルートへとドライバーを導くことができる。信号が青の時には通過するために加速するよう案内したり、停止と発進を最小限にするためにアドバイスしたりすることも可能だ。スタートストップシステムについては、停止したクルマのエンジンを信号が青に変わるまで自動的にストップしたままにできる。信号機側では、近づいてくる車両や待っている車両の台数に基づいて信号の色の変更パターンを調整することもでき、交通渋滞の緩和につながるという。V2I技術は路上における時間と燃料の無駄な損失を抑えることができるのだ。

アウディはこの件について詳細を発表していないが、V2I技術は将来の自動運転車にとっても有益だろう。例えば、クルマは実際の信号機の色を見分ける必要がなくなり、代わりに最新の信号機から別の信号を読み取り、止まるべきか進むべきかの判断をするようになるかもしれない。さらに1歩進んで、その技術を緻密な交通管理に利用できれば、マサチューセッツ工科大学が研究を進めているように、もう信号機自体が必要なくなるかもしれない。

この機能は今のところ、2016年6月1日以降に生産されたアウディ「Q7」「A4」「A4 オールロード」のみで利用でき、アウディ車に様々な情報通信やストリーミングの機能を付加する登録制サービス「アウディコネクトプライム」の加入者のみが対象となっている。現在はワシントンDCとラスベガスのみにしか対応する信号機は設置されていないが、アウディによると、これからの数年で他の都市でも利用可能になるようだ。


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー