フォルクスワーゲン、ドイツの太陽光発電設備メーカーと提携?
フォルクスワーゲン(VW)が、電気自動車(EV)の充電にも使用できる家庭用蓄電システムの計画に関して、ドイツの太陽光発電設備メーカーであるSMAソーラーテクノロジーとの共同開発を視野に入れていると、ロイター通信が報じている。SMAソーラー社は蓄電技術の分野でメルセデス・ベンツの親会社であるダイムラーやテスラモーターズとも協力関係にあったので、自動車メーカーとの協働はこれが初めてというわけではない。ロイター通信によれば、SMAソーラーの広報担当者は時期尚早だとして詳細を明かさず、VWの広報担当者も詳細についてはコメントを控えたそうだ。

ディーゼル車の排出ガス試験をクリアするために不正なソフトウェアを搭載していたことが世界中で波紋を呼んだVWにとって、太陽光発電にしろ何にしろ、ディーゼルから方針転換することでスキャンダルの払拭を狙いたいところだろう。同社はディーゼル部門の後退に伴い、バッテリーで駆動するゼロ・エミッションの電動パワートレインに何十億ドルもの投資を行っている。2015年には6万7,000台のEVおよびプラグイン・ハイブリッド車を製造したが、今後10年間に30車種のEVを投入する計画だ。また、米国ネバダ州リノにあるテスラの「ギガファクトリー」のような巨大電池工場の建設も計画中で、バッテリーの生産能力を増大させてEVのコスト削減を目指している。

VWと米国環境保護庁(EPA)は、最大147億ドル(約1.5兆円)の和解金を支払うことで同意したが、その中にはEVの充電インフラへの投資として20億ドル(20億円)の引当金が含まれる。これを受けて、充電インフラ関連業界の28社が結束し、行き過ぎた競争を監視するため米国当局に独立した機関を設けるよう要請している。

家庭用蓄電システム「パワーウォール」を製造しているテスラは、今月初めに26億ドル(約2,600億円)で太陽光発電ベンチャーのソーラーシティを買収することで合意。両社はこれによって「世界唯一の垂直統合の持続可能な電力会社」になると発表した。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー