どこでもすぐに営業可能! 貨物用コンテナを利用した電動自転車のシェアリング・サービスが始動
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電気自動車(EV)の動向を18年の間も追い続けてきた人間は次に何をするだろうか。EVに特化した情報メディア『EV World』の創設者であるビル・ムーア氏の場合は、EVをより手にしやすくする環境を作るための活動がそれだった。いや、「手に」ではなく「足に」と言った方がいいかもしれない。ただし、現在ムーア氏が取り組んでいるのは、電気自動車ではなく電動自転車。貨物用コンテナを利用した新たな自転車シェアリング・サービスを立ち上げたのだ。

この新サービスの名は「Quikbyke Qiosk(クイックバイク・キオスク)」。ムーア氏と彼のチームは、ネブラスカ州政府経済開発局の助成金制度を利用し、資金を募った。その概略は「恐らく世界初となるであろう、太陽光エネルギーを動力源とする輸送可能な箱型電動自転車レンタル店で、店舗は20フィート型(長さ約6m)の貨物用コンテナを再利用したもの」であるという。

最初の試験営業は今夏の初め、オマハで行われた。ちょうど同地で、全米大学体育協会(NCAA)主催による大学野球の全米選手権「カレッジ・ワールドシリーズ」や、オリンピックの競泳米国代表選考会が開催される少し前のことだ。ムーア氏によると、この試験営業は順調だったようで「最初にレンタルしてくれた客の中には、スティーブンとミッシーのベンツ夫妻もいた。オリンピックの金メダリスト、競泳のジョセフ・"ガナー"・ベンツ選手のご両親だよ」と、Autoblog Greenに語っている。

ムーア氏は、設備一式を貨物用コンテナに収められるこのキオスクを、他の場所にも送りたいと考えている。同氏によると、これは航空便でも船便でも世界中に輸送することができ、2時間もあれば完全に営業可能になるそうだ。また、近々フロリダ州のガルフコーストにも設置する予定だという。「そこでは、より消費者の要望に注目した試験営業を始めるつもりだ。目標はハードとソフトの両面で技術をさらに向上させること。また、同時に資金集めにも力を入れていきたい」と話している。

これが、1997年の夏に電動自転車「EV Warrior」の広告をビジネス誌『Business Week』の古雑誌で初めて目にした人間が進む、サステイナブルの次なる段階である。


By Sebastian Blanco
翻訳:日本映像翻訳アカデミー