次期型BMW「i8」は3基のモーターを搭載する全輪駆動の電気自動車に
BMWは、プラグイン・ハイブリッド・スポーツカー「i8」をベースに完全な電気自動車(EV)バージョンのプロトタイプを製作中と伝えられている。これは次期型i8の開発に向けたプロセスの一環だが、自動車メディア『Automobile Magazine』の記事で、その詳細が明らかになった。中でも最も興味深いのは、ランボルギーニも打ち負かすほどのパワーの数値だ。

『Automobile』によると、BMWはi8に独自のブラシレス・モーターを3基と、より容量の大きいバッテリーを搭載し、1回の充電で300マイル(約483km)の距離が走行可能であるという。このプロトタイプに搭載されたそれぞれのモーターは268hpで、合計最高出力は804hpになるが、市販化される際には750hp程度になるだろうと『Automobile』は書いている。ただし、電気自動車やハイブリッドカーのシステムでは、パワーユニットの出力を合計した数値がそのまま発揮できるわけではない。それでもBMWはi8の次期型モデルに、とてつもないパフォーマンスのアップグレードを施すようだ。プラグイン・ハイブリッドの現行型i8は最高出力357hpとなっており、2017年後半に予定されているというフェイスリフトでも420hpほどにしか向上しない。750hpに比べたら控え目な数字だ。

完全EVとなる次期型i8は、2基の電動モーターをリア・アクスルの上に、1基をフロント・アスクルの上に搭載する全輪駆動になると、これまでにも噂されてきた。『Automobile』はさらに踏み込み、モーターは4輪にパワーを送るだけでなく、ステアリングにも使われ、最新スポーツカーのトレンドでもある後輪操舵が追加されると報じている。後輪を駆動する2基のモーターは、コーナリング時に左右のトルク配分を可変するトルクベクタリングでステアリングを補助し、高性能のアクティブ・サスペンションが前方の路面をスキャンしてダンパーを自動的に調整するという。メルセデス・ベンツの「マジックボディコントロール」のような機能が搭載されるようだ。

『Automobile』によると、次期型i8は2022年に発表される予定とのことだが、2023年までずれ込む可能性もあるという。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー