デンマークのH2 Logic社、省スペースで大容量の新型水素ステーションを開発
デンマークのH2 Logic社が、ガソリンスタンドにほぼ匹敵する容量を持ちながら、占有スペースを節約できるという新しい水素充填システム「CAR-200」を開発した。エコカー情報サイト『Green Car Congress』によれば、CAR-200は従来の水素ステーションに比べ、3倍もの容量の水素を充填できる一方で、設置面積は3分の1で済むという。この新たな設備の建設費は明かされていないが、H2 Logic社は米国への最初の納入を年内に行うと述べている。

H2 Logic社は、ノルウェーのオスロを拠点とするNEL ASA社の子会社で、これまで欧州の7ヶ国に25台以上の水素充填設備を納入している。新たに開発されたCAR-200は、3時間で最大100kgの水素を充填できるという。トヨタの水素燃料電池車「MIRAI」の水素タンク容量が5kgであることを考えると、1時間に約6~7台の燃料電池車に水素をフル充填できる計算だ。各ディスペンサーは最大200kgの水素を蓄えられるという。H2 Logic社は、年間に最大300基の水素ステーションを製造できると述べている。

こうした設備が開発されても、水素燃料電池の技術を大衆に普及させるには何が必要かという、「鶏が先か卵が先か」の問いへの答えはまだ出ていない。米国カリフォルニア州の「水素ハイウェイ」のようなプログラムを政府が構想する時期はとうに過ぎ去っている。今年の7月までに米国で販売された「MIRAI」はわずか270台にとどまっており、ヒュンダイの燃料電池SUV「ツーソン フューエル・セル」は、販売台数やリース台数が公表されていない。

米国エネルギー省によれば、米国内には現在29カ所の水素ステーションが存在するが、そのうち26カ所はカリフォルニア州にあり、他にはコネティカット州、マサチューセッツ州、サウスカロライナ州に1カ所ずつあるにすぎない。対照的に、ガソリンスタンドの数は全米で約11万5,000カ所に上る。ファーストエレメント・フューエル社は今年の春、2017年初めまでにカリフォルニア州で19カ所の水素ステーションを操業すると発表したが、これらのステーションは当初、2015年末までに展開される予定となっていた。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー