あのロールス・ロイス「ゴースト」が、クレイジーなタクシーに大変身!
米国版Autoblogで仕事をしていると、思わぬ役得に恵まれる。その1つは素晴らしいクルマを見る機会があるということだが、それは試乗記に登場するクルマだけとは限らない。Autoblogオフィスに隣接する高級中古車ディーラーのプラチナム・モーターカーズが、いつも魅力的なスーパーカーを展示しているのだ。しかし先週、その展示車がいつもと違う異変を感じさせることに気が付いた。

その異変とは、画像のロールス・ロイス「ゴースト」だ。ボディに錆が浮いたタクシー仕様のロールスを見た時はぎょっとしたが、実はこれはラッピング。後部ドアのロゴに目を凝らせば、ゲーム・メーカーのセガによる懐かしいアーケード・ゲーム『クレイジータクシー』のトリビュートカーであることがお分かりだろう。幸いなことに、我々はこのゴーストがレストランのテラス席を突っ切ったり、歩道に乗り上げて走行したりする場面は一度も目撃していない。

このクルマの詳細を知るべく、プラチナム・モーターカーズのジョナサン・スミス氏に話を聞いた。スミス氏によれば、彼自身とゴーストの所有者はさまざまなクロスカントリー・ラリーに参加しており、今回は8月3~6日に開催された「モーターシティ・ラリー」に出場するためにクルマが必要だったとのこと。そこで彼らは、走行距離計の数字が増えても気にする必要のないこのゴーストをチョイスしたという。そしてスミス氏によると"少年の心"を持つ2人は、子供時代に親しんだテレビゲームからインスピレーションを得てクルマを仕上げることにした。ゴーストが到着したのはラリー出走のわずか2日前だったが、幸運にもエンヴィ・オートグループがたったの36時間でラッピングを施してくれたという。

このゴーストもまた、「楽しいクルマでラリーに参加する」というスミス氏と友人の方針を受け継いでいる。2人はこれまでにも、映画『ラブ・バッグ』をテーマにしたアウディ「RS7」や、"ファミリー・トラックスター"(家族旅行向けのダサいワゴン車を意味するスラング)風に改造したメルセデス・ベンツ「E63」などでラリーに出場してきた。メルセデスの方は、オリーブグリーンに木目調のカラーリングを施して、1980年代のコメディ映画『ホリデーロード4000キロ』に登場したワゴンとまったく同じにするという熱の入れようだった。

ゴーストが参加するラリーはモーターシティ・ラリーのみだが、ミシガン州で毎年開催されるクラシックカー・イベント「ウッドワード・ドリーム・クルーズ」で展示されるほか、いくつかのローカル・イベントにも登場する予定だという。近くに出かける機会があれば、ぜひ黄色のロールス・ロイスを探してみてほしい。まあ、見逃すほうが難しいかもしれないが...。


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー