まさに羊の皮を被った狼!? ターボ付きエンジンに換装された1987年型「プリムス・リライアント」をオークション・サイトで発見
1980年代のハイパフォーマンスなマッスルカーを探している人でも、おそらく「プリムス・リライアント」の名前は思いつかないだろう。

クライスラーの「Kカー」と呼ばれるコンパクトFF車のプラットフォームをベースとするリライアントは、クーペ、セダン、ワゴンという全てのボディが用意され、シンプルで気取らず日常的な使用に最適な小型車だった。決して速くはないし、見るからにスポーティなわけでもない。単なる"乗用車"だったのだ。

しかし、オークション・サイトの『eBay』に出品されていたこの1987年型リライアント・ワゴンは、パフォーマンス面に少し手が加えられている。息苦しそうなオリジナルのエンジンに替わり、1988年型クライスラー「ルバロン GTS」のターボチャージャー付き4気筒エンジンが搭載されているのだ。その結果、見かけによらずかなり速いワゴンとなり、現在のホットなハッチバックに一泡吹かすことも可能だ。



外観がごく普通のワゴンなので誰もが気に入るわけではないかもしれないが、このかなりホットなクルマがなかなかクールであることは間違いない。出品商品説明によると、現オーナーがルバロンGTSから2.2リッターのターボチャージャー付きエンジンを取り外し、このプリマスのワゴンに載せ替えたそうだ。走行距離は6万2,111マイル(約9万9,957km)と少ない方だと言える。

エンジンの換装により、ボンネットを開けると強力なギャレット製ターボチャージャーやインタークーラーが見え、さらにアップグレードしたラジエーターとパフォーマンス・エキゾーストまで装備されている。そこから生み出されるパワーは、ルバロンGTS用のオートマティック・トランスミッションを介して前輪に伝えられる。

パワーアップに伴い、このリライアントは前後に大きめのスウェイバーが取り付けられており、ショックアブソーバーもアップグレードされているという。ステアリング・ラックも強化され、ブレーキは4輪ともベンチレーテッド・ドリルド・ディスクに変更。これを収めるためにアロイ・ホイールも交換されている。速いクルマには"止まれる"性能も大事なのだ。

まさに羊の皮を被った狼!? ターボ付きエンジンに換装された1987年型「プリムス・リライアント」をオークション・サイトで発見

ただし、商品説明を詳しく見るといくつか修理が必要な点もあるようで、エンジンの換装後にスピードメーターとエアコンが動かなくなっているそうだ。とは言え、このリライアントは全体的に見ればよく作られており、通勤用のクルマにパフォーマンスを注入し、英語ではいわゆる"sleeper"と呼ばれる温和しい見た目の内部に高性能を秘めたクルマ、日本でいえばまさに"羊の皮を被った狼"に仕上がっている。ちなみにオークションでは、6,100ドル(約62万円)という金額で落札された。

本記事は『BoldRide』に掲載されたZach Doell氏の記事を転載したもの。


By BoldRide
翻訳:日本映像翻訳アカデミー