ロータス、SUVの開発を模索しながら次期型「エリーゼ」の開発も進行中
ロータスでさえ、SUVを販売する可能性を否定できないらしい。先日、同社のジャン-マルク・ゲールズCEOは「SUVは興味深い市場だ。我々は現在、コンセプトを模索中だが、まだ完全に決定したわけではない」とメディアに語っている。ロータスは最近、組織の再編成を行ったが、将来の利益拡大に向けたキャッシュフローの行方は判然としていない。

確かに、ロータスがSUVを製造するなんて想像できないが、既に他の自動車メーカーはほとんど全てがこの流行に抗う意思をなくしている。ただ、ロータスが作るのであれば、SUVであっても創設者コリン・チャップマン氏の有名な信念「単純かつ軽量に」に則ったものになるだろう。少なくとも他社のSUVよりはそうなるはずだ。ゲールズCEOも「我々のルーツに忠実にいく。誰もが慕うルーツなのだから」と述べている。

このロータスの方針は、2020年に登場予定の次期型「エリーゼ」も、基本的には現行モデルと似たものになるということを意味する。ゲールズCEOによれば、次期型エリーゼはわずかに幅が拡大し、サイドエアバッグが装備されるが、他のサイズとパワー・ウエイト・レシオは現行モデルに近くなるという。

SUV計画の始動が感じられる一方で、ヘセル(ロータスの本拠地)には信念に反するようなアイディアも依然として存在しているようだ。エリーゼがついに次期型でパワー・ステアリングを装備することが確認されたのだ。ゲールズCEOはそれが油圧式になると断言した。「ロータス車と電動式ステアリング(システム)は相性が悪い。ステアリングの感覚が失せてしまうからだ」と語っている。

ロータス中で、ハイブリッドの採用は提案されていないらしい。米国版Autoblogの取材に対し、ゲールズCEOは、ハイブリッド・システムは重くて複雑になり、スペースを埋めてしまうと説明している。特に"重くて複雑"であることは創設者の信念に背くことにもなるし、スペースを取られたらパッケージング上の問題も生じる。また、ゲールズCEOは「軽量化すれば燃費を向上させることも容易になる」とも述べている。付け加えて、純粋な電気自動車を作るのも興味深いが、近い将来にその予定はない、と話してくれた。

ロータスは6月に欧州で「エヴォーラ・スポーツ410」を発売し、今後も「エヴォーラ400コンバーチブル」、そして新型エリーゼの登場が控えている。ゲールズCEOは「今後、続々と登場するロータス車を楽しみにしてほしい」と語っていた。期待して待つことにしよう。


By Michael Austin
翻訳:日本映像翻訳アカデミー