BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE003
2015年2月に登場したポテンザブランドのスポーティタイヤ=アドレナリンRE003に今年、軽自動車用が登場した。アドレナリンRE003というタイヤはポテンザというスポーツブランドの中ではややマイルドな、スポーティタイヤといった立ち位置。ブリヂストンでも「スタイリッシュポテンザ」で言っており、幅広い車種で走りの愉しさを提供するスポーティタイヤと性格付けしている。

BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE003 BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE003
トレッドデザインは、3本の太い縦溝と細い縦溝1本の計4本の縦溝で構成される、左右非対称のいかにもといったスポーツフェースだが、じつはそれもファッション。スポーティな装いといったもの。ただし、ゴリゴリのスポーツタイヤではないというだけで、基本性能は高くしっかり作り込んであるタイヤ。太い3本の縦溝の中央には、パルス形状と呼ばれるくびれの連続した溝が採用されているが、これは排水性能を高めるためのデザインで、これによって優れた耐ハイドロプレーニング性能を発揮。コンパウンドもシリカを配合しており、ウエットグリップ性能を高めている。

BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE003 BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE003
また、軽自動車特有のアライメント(重心の高さからくるタイヤへのストレスなど)を考慮し剛性を確保しながら、タイヤ重量全体の最適化なども行っている。

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ホンダN‐ONEに165/55R15という組み合わせで試乗した。155/65R14サイズが純正サイズだから、インチアップサイズとなる。タイヤ幅が10㎜ワイドになっているので、その分グリップ性能も良くなっているはずだが、印象としては、それほど過剰なグリップ感はない。むしろ足元がしっかりし、ややどっしりした印象はあるものの、鈍重さにはならず、フットワークは軽快。ファッション性重視でドレスアップするのにも向いているのではないかと思う。

BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE003
走らせてみると、粘着感のあるグリップはそれほど強くない。その一方タイヤケース(骨格)はスポーティタイヤらしくしっかりした剛性感があり、ハンドルを切り出した時の反応がよい。タイヤがたわんだりヨレたりするような、グニャつく感触がない。ケースの剛性がそのまま反応に表れていてハンドルを切るとシャキッとした反応がある。

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レーンチェンジでもシャキッとした歯切れのいい反応が見られ、いかにもスポーティなといえるような軽快さがある。それでいて乗り心地は硬くない。適度にしっかり感はあるのだが突き上げの角が丸まっている。しかも適度にタイヤダンピング(縦バネ)が効いているので、段差などの突き上げがスッと収まりスッキリした乗り味になっている。これも乗っていて心地よいと感じる部分だ。絶対的なグリップ性能はそれほど高くないので、速さを求める人には向かないが、インチアップしてもオーバーグリップになりにくいし、軽快感も削がれていないので、ドレスアップにはうってつけのタイヤといえそう。
他のクルマとのマッチングを考えても、シャープで軽快な身のこなしは心地よさを引き出してくれるだろうし、過剰なグリップ感もないので、最近の重心が高めの軽自動車に履いても転倒するような不安感を感じることはあまりないのでは、と思う。もちろんスーパートール系の軽ワゴンに無理やり履かせるとクルマによってはないとは言えないが...。

BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE003
もう一つこのタイヤで感心したのがウエット時の安心感だ。シリカ採用のコンパウンドが効いているのだと思うが、ウエットの路面をとらえる手応えがしっかり出ており、かなり激しい雨の中でハンドルを切りだしても、グリップ感が手元に伝わってくる。

BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE003 BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE003
このあたりは温度依存性が大きい傾向にある、粘着系のグリップに頼らず、シリカなどヒステリシス系のグリップ性能によって安定性を作り出しているアドレナリンRE003の特性といってもいいかもしれない。

■ブリヂストン 公式サイト
http://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re003/