フォルクスワーゲン、2025年までに投入予定の新型電気自動車30車種に3つのプラットフォームを用意
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昨年9月、フォルクスワーゲン(VW)で当時のCEOを務めていたマーティン・ヴィンターコルン氏は、2020年までに電気自動車(EV)とプラグイン・ハイブリッド車を合わせて20車種投入する計画を打ち出した。その同月に発覚した、あの重大なディーゼル排出ガス不正問題を受けて、同社は現在、2025年までに30車種のEV投入を目指している。自動車メディア『Automotive News』によると、それらのEVには3つのプラットフォームが採用されるという。

VWは3日(現地時間)、米国ミシガン州で開催された自動車研究センター(Center for Automotive Research、略称CAR)主催の「マネジメント・ブリーフィング・セミナー」において、今年6月に発表した新戦略「Together –Strategy 2025」についてディスカッションを行った。その中で、フォルクスワーゲン・グループ・オブ・アメリカのチーフ・エンジニア、マティアス・アーブ氏は、3つのEVプラットフォームが前述の30車種のベースにどのように取り入れられるか、その概要を説明。それぞれのプラットフォームは、モジュラー構造でフレキシブルなシャシーを持ち、ホイールベースやトレッド幅別にサイズが用意されるという。

3つのプラットフォームのうちの1つ、「モジュラー・エレクトリック・ツールキット(MEB)」は、今年1月の「CES 2016」に出展された「BUDD-e」コンセプトのベースになっている。このEVバンは、前後の車軸にそれぞれ電気モーターを搭載し、フラットなバッテリーがフロア下に積まれている。1回の充電による航続距離は、米国環境保護庁(EPA)の基準で推定233マイル(約375km)とされている

VWは、昨年9月に発覚しヴインターコルン氏からCEOの職を奪うに至ったディーゼル排出ガス不正問題のイメージを払拭すべく、あらゆるクルマを電動化することに全力を尽くしている。排出ガス試験を不正に逃れるように設定されたソフトウェアを持つVWのディーゼル車は、米国だけで約50万台も見つかった。6月末、VWは米国当局と和解が成立し、クルマの買い戻しやリースの早期解約、ゼロエミッション技術の研究にあてる形で、最大147億ドル(約1.5兆円)を支払う義務を負った。VWはこの約束どおり、ゼロエミッションの方向にしっかりと進み始めたようである。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー