BRIDGESTONE REGNO GR-Leggera
軽自動車専用レグノ=レグノGRレジェーラが発売された。2014年の新車販売比率を見ると軽自動車は41%にも上り、保有台数比率でも全国平均で34・7%を占めるまでになっている。いまや軽自動車は最大ボリューム市場であり、今後も拡大が見込まれている。これには様々な理由が考えられるが、軽自動車の高機能化が販売拡大に拍車をかけていることは間違いない。
クルマの高機能化は、高級感や快適性も含まれ、これがダウンサイジングユーザーを増やすことにもつながっている。ブリヂストンの調査によると、セダンやミニバンから乗り換えたユーザーが44%にものぼっているのだという。こうなると、当然快適性や高級感を求めるユーザーが増えてくるわけで、レグノの潜在的ユーザーも拡大している。

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開発に際しては、レグノブランドに相応しい静粛性と快適性、運動性能を軽自動車で実現することをコンセプトに掲げている。特に音に関しては、軽自動車独特の気になるノイズに着目。ボディ剛性や遮音などからくる軽自動車ならではのノイズを調べ、200~400Hzの低中音域にあることを特定。この音域のノイズを抑えることで軽自動車でも上質な静粛性を作り出せること突き止めた。

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タイヤが発する低中音域のノイズとしては、路面の凸凹による(スチール)ベルトの振動で発生するゴー音とかガー音といわれるノイズ、またパターンノイズ(特にブロックのピッチ配列による共鳴音)などが挙げられる。そこでレグのGRレジェーラは横溝を廃した縦溝主体のリブパターンを採用。横溝はすべてサイプとし、パターンノイズのでにくいデザインとしている。
またサイドウオールとトレッドの間にはトレド面から受けた振動がサイドウオールに伝わりにくいよう、振動特性を変えた3Dノイズカットデザインを施している。

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また構造面では、軽自動車用のサイズとしては異例のキャップレイヤーを採用。ブリヂストンでは、GRレジェーラ用に開発したPEN( ポリエチレンナフタレート)製のこのシートをノイズ吸収シートⅡと呼んでいる。スチールベルトが振動し擦れあって発するノイズを抑える役割を果たしている。
こうした技術によって特定周波数を抑制したことで、コンパクトカー用のエコピアEX20Cと比べ、あれたアスファルト路面で、40km/h時で24%、80km/h時は29%も騒音エネルギーを低減しているという。

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レグノGRレジェーラはレグノの血統を受け継ぐプレミアムコンフォートタイヤだが、軽自動車用としてもう一つ重要な性能が盛り込まれている。それは運動性能の向上だ。最近の軽自動車は背高なデザインが人気となっている。そのため細身のタイヤで車重が重く重心の高いトール系、スーパートール系のボディを受け止める必要がある。そのためサイドウオールは左右非対称とし、剛性バランスを整えている。
ブリヂストン独自のタイヤ開発シミュレーション技術であるアルティメットアイを駆使して、トレッドデザインやタイヤ形状を設計。両サイドのショルダ-ブロックに刻まれたサイプは、3DM字サイプを用いて、ブロック剛性の最適化が図られている。

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サイドウオールはレグノシリーズに採用されている左右非対称サイド形状を踏襲し、軽自動車用にサイド部の剛性強化を図っている。ちなみにサイドウオール形状は、アウト側は丸みが強く、イン側は丸みが少ない。このサイド形状は、コーナリング時のタイヤフットプリントの接地圧分布をよりよくし、応答性も高めている。

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その結果、レーンチェンジではタイヤの揺れが少なく修正舵が少ないレーンチェンジが可能になった、という実験結果が出ている。

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今回試乗したのは、デイズムーブ。いずれもエコピアEX20Cと比較試乗することができた。
試乗してまず感じたのはその静かさだ。技付いたノイズが上手に抑えられており、遮音性のいいクルマに乗ったような印象。とはいえ軽自動車なので、あらゆるところから外部の音が侵入してきて、クルマ自体けっして静かではないのだが、ブリヂストンの言うガー音やゴー音といったロードノイズのボリュームが小さくなっていることで、想像する以上に室内が静かになったように感じられる。
デイズは、加速時のエンジンノイズがやや騒がしく、あまりタイヤの静かさはわかりにくいのではないかと思っていたのだが実際に走らせてみると、加速から一定速の巡航に入った時の、ノイズが低減するその落差が大きく、ふっと静かさが広がる感じがある。感覚的にはタイヤの静かさがより強調される。

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ムーブは全体の騒音が少なくクルマとして静粛性が高いのだが、それでも荒い路面の舗装路を走った時のノイズの変化の少なさは、エコピアEX20Cと比べても歴然としていた。
乗り心地も良く出来ている。EX20Cも軽自動車を・コンパクトカー専用という軽自動車向けのタイヤなので、単独で乗ればこれで十分と思えるが、GRレジェーラに乗り換えると明らかにタイヤの転がり方がスムーズで、しっとりした上質感がある。EX20Cが路面の細かい凸凹で細かくタイヤが揺れ振動するのに対して、GRレジェーラは、振動がタイヤから先に伝わりにくい。あるいはタイヤの細かな振動をタイヤが受け止めてしっとりした乗り味に変えてしまっているようにさえ感じる。

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軽自動車だから騒音や振動は仕方ないよね、とあきらめていた快適性が、GRレジェーラを装着することで大きく改善する。レグノの名前をかざすだけあって、上質や上級といったキーワードがそのまま軽自動車で感じ取れるところに共感した。

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土砂降りの雨の中でも走ることができたのだが、タイヤが濡れた路面をとらえている感触がしっかりとあり、安定感、安心感があるのも良いところだと思う。

■ブリヂストン 公式サイト
http://tire.bridgestone.co.jp/regno/product/gr-leggera/index.html