トヨタのチーフエンジニア、BMWとの共同開発車に「スープラ」の名称復活を希望
トヨタが、現在開発中の新型スポーツカーに「スープラ」の名前を復活させるという保証はない。既に分かっているのは、その名称が味気ないアルファベットの組み合わせになる可能性があるということだ。だが、トヨタ内部には少なくとも1名、"新スープラ"を推す力強い声を上げている開発者がいるようだ。チーフエンジニアの多田哲哉氏である。

トヨタ「86」の生みの親として知られ、筋金入りのスポーツカー・エンスージアストでもある多田氏は、あの輝かしいネームプレートを復活させようと奮闘しているらしい。同氏はオーストラリアの自動車メディア『Car Advice』に、「私はスープラというクルマも、その名前も愛している。トヨタにとっても由緒ある大切な名前だ。我々はBMWと共同開発中の新型車に、スープラの名を付けるように推している」と語っている。

喜ばしい話だ。最近は多くのブランドが、流行に乗るためにそれまで名声を築いてきた車名を捨て、あまり愛着が湧かない英数字を付ける傾向にある。我々としてはトヨタが多田氏のアドバイスに従い、スープラの名を復活させることを願うばかりだ。

多田氏は、スープラの名前を出して世界中のエンスージアストの心をくすぐっただけでなく、トヨタとBMWの共同開発車の進捗についても、いくつか情報を与えてくれた。

「この協業は順調で、非常にスムーズにいっている」と多田氏は『Car Advice』に対して語っている。ただし、共同開発とはいえ全く異なる2つのブランド間によるものなので、それぞれのクルマはまったく違った仕上がりになると同氏は考えているようだ。

『Car Advice』はこの発言により、トヨタから登場するモデルはパフォーマンス重視で、"レクサスの新型V6ツインターボ・エンジンを搭載するのでは?"という噂の信憑性が高まったと見ている。一方、BMW側が発売するモデルは「Z5」という名称になると予想されており、グランツアラー寄りになりそうだ。現行の「Z4」を継承し、アウディの新型「TT」やメルセデス・ベンツSLC」に競合するモデルとなる。

『Car Advice』では、Z5のデビューの方が先で2017年後半、スープラの発表は恐らく2018年になるだろうと予想している。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー