小型ピックアップ・トラックの傑作、1978年型トヨタ「ハイラックス」を廃車置場で発見
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1973年から1978年モデルまで販売された第2世代のトヨタ「ハイラックス」(北米ではシンプルに"トヨタ・トラック"と呼ばれている)は、小型ピックアップ・トラックに対する米国人の見解に革命をもたらした。もちろん、ダットサンのピックアップやフォードのエンブレムを装着したマツダのピックアップ、あるいはシボレーのエンブレムが付いたいすゞ自動車のピックアップを選ぶこともできたわけだが、トヨタのピックアップ・トラックとそれに搭載された不朽のR型エンジンは、そうしたライバル達から抜きん出た存在だった。筆者は先日、コロラド州デンバーにあるセルフサービス式のジャンクヤードで、明るいオレンジ色の1978年型ハイラックスを発見した。



伝説的な「20R」型エンジンは排気量2.2リッターの直列4気筒SOHCユニットで、当時としては立派な最大トルク16.9kgmを発生した。これは、メルセデス・ベンツの「OM617」型直列5気筒エンジンクライスラーの「スラント 6」直列6気筒エンジンと同等の性能であり、史上最も壊れにくいエンジンの1つに数えられる。低回転型で騒音が激しい20Rエンジンは1970年代後半のスペシャルティカー「セリカ」にとって理想的な組み合わせではなかったが、小型トラックにとっては完璧な選択だった。



海に近い場所で使われていたピックアップトラックのボディは錆びやすい傾向にあるが、このハイラックスは錆の悪魔にまったく侵食されていないようだった。しかし、シャシーやサスペンション、エンジンルームは乾いた泥にまみれているので、2013年にコロラド州を襲った洪水に巻き込まれたものではないかと思われる。その後、修理して乗る価値はないと判断されたのだろう。


By Murilee Martin
翻訳:日本映像翻訳アカデミー