イタリアのモーターサイクル・メーカー、MVアグスタが7月29日、公式Facebookで思わせ振りなティーザー画像を公開した

そこには、何やら個性的なオートバイのフロント部分が浮かび上がっており、イタリアン・レッドで塗られたカウルには、バイカーよりも自動車エンスージアストの胸をときめかせる"Z"のエンブレムが。そしてその横に、"2016年9月4日"の日付と、"MVアグスタ - ザガート"という文字が書き込まれている。

どうやら9月4日に、同じイタリアの名門2輪車ブランドと著名なカロッツェリアのコラボレーションによるオートバイが発表されるらしい、と推測される。画像に加えられた説明は一言、「新たな地平を切り拓く...」とある。

ザガートといえば、第二次大戦前からアルファ ロメオ、ランチア、アバルト、アストンマーティンなどの自動車メーカーに特徴的なスタイルのボディを提供してきたデザイン・ハウス。一方のMVアグスタは、1940年代より数々の名オートバイを生み出し、その多くがレースで勝利を重ねた。一度は歴史の表舞台から姿を消したものの、1990年代に新たなオーナーシップの手で復活。フェラーリがエンジンの開発を手掛けたことで知られるスポーツ・バイク「F4」を発売する。2014年にはダイムラーが株式の25%を取得し、同社の高性能車部門メルセデスAMGとの協業が期待されたが、しかし現在は多額の負債を抱え、米国のオートバイ・メーカー、ヴィクトリー・モーターサイクルズを傘下に収めるポラリス社が買収を検討していると噂されていた。

"新たな地平"とあるように、ザガートがMVアグスタのオートバイをデザインするのはこれが(おそらく)初めて。両車ともレーシング・マシンを手掛ける以前には、航空機の製造に携わっていたという意外な(時代背景を見ればそうでもないか)共通点がある。今回発表されるのは、市販車やレース用車ではなく、2社の技術や展望を表現するコンセプト・モデルではないかと思われるが、4輪の世界ではこうしたコラボレーションから少量生産の限定モデルとして市販化されたこともある。まずは9月4日の発表を楽しみに待つことにしよう。