Elio Motors社の3輪自動車、米国41州で普通運転免許による運転が可能に
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超低燃費車を開発している米国のベンチャー企業Elio Motorsは、同社が発売を予定している3輪自動車を運転するために必要な免許について、41の州を味方につけた。購入を考えている消費者が抱いていた一部の懸念を払拭したのだ。ニュージャージー州とロードアイランド州が今夏、道路交通法を見直すことになり、これで全米50州のうち9つを除く州では、この3輪自動車を運転するために自動2輪免許を免除されるか、あるいはこれを"オートサイクル"と定義する新しい法令が設けられることになる。つまり、41州の州民は、2輪免許がなくても普通免許さえあれば、Elioの3輪自動車を運転できるというわけだ。

2009年に創業したElio Motorsは、法的な部分に関して以前から積極的に行動していた。当初は11の州のみが、この車両の運転には2輪車免許を免除するとしていたが、同社は過去4年間で運転免許に関する法令の調整をさらに30の州に働きかけ、3輪自動車を購入する顧客が新たに特殊免許などを取得する必要なく、合法的に運転できるようにした。現在8つの州では"オートサイクル"という区分を加える法的手続きに入っているという。

またElioは、3輪自動車の内部についても一般的な4輪乗用車と同様になるよう気を配った。エアバッグやシートベルトを装備し、操作系もステアリング・ホイールにアクセルとブレーキのペダルが備わる。これにより同社では当初から、運転は「オートバイよりもずっと普通の乗用車に近い」と主張し、普通自動車免許のみで運転できるように各州の当局に働き掛けてきた。動力源には0.9リッターの3気筒エンジンを搭載。燃費は84mpg(約36km/L)、価格は6,800ドル(約71万円)からになる予定だ。しかし、多くの自動車ベンチャー企業にはよくあることだが、Elio社もまた、生産の遅れから発売時期の延期を余儀なくされている。

今年3月、Elioはこの3輪自動車の予約が5万件を超えたと発表したが、同時に発売日の延期を発表。2016年は量産前に製造する試作車100台の限定販売に留め、生産が本格化する2017年まで正式発売を遅らせたのだ(当初は2014年に発売が予定されていた)。また、同社は高性能車のエンジニアリングで知られるRoush社と提携し、この春には共同で行っていた車両デザインを完成させていた。詳しい情報はElio Motorsの公式サイトでご確認いただきたい。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー