「マツダ・レースウェイ・ラグナ・セカ」、新たな運営権は誰の手に?
マツダ・レースウェイ・ラグナ・セカ(MRLS)の運営権に関する物議が再燃している。創立以来、米国カリフォルニア州モントレー郡にあるこの名高いサーキットを管理してきた非営利団体「スポーツカー・レーシング・アソシエーション・オブ・モントレー・ペニンシュラ(SCRAMP)」は、経営難からMRLSの運営権を手放す必要性に直面しているようだ。

モントレー郡はラグナ・セカの運営権をめぐり、3つの団体から申し出を受け審議中であると、米国紙『ロサンゼルス・タイムズ』が報じている。運営権の引き継ぎを希望する最初の候補者は、SCRAMPと、NASCARのブライアン・フランス一族が運営しているインターナショナル・スピードウェイ・コーポレーション(ISC)との合同団体だ。昨年入札が撤回される前に、ISCがSCRAMPからサーキットの運営権を奪おうとしていたことを考えると、この2社の組み合わせは奇妙に思える。2つ目は"フレンズ・オブ・ラグナ・セカ"と呼ばれる地元の連合。そして最後の候補者は、ロング・ビーチGPの創設者クリス・プーク氏と、地元のファストフード・レストランの店主、ランドン・ホフマン氏のコンビだ。

同紙によると、審査はまだ初期段階にあるとのこと。この3つの団体は月曜日に行われる予定の同郡の委員会に先駆けて資格の請求をしたと、モントレー郡の広報官、マイア・キャロル氏が語っている。モントレー郡が3者に対し、運営に関する詳細な内容を提案するよう要求するのか、それとも申し出そのものを棄却するのか、最新情報は8月下旬に公表される予定だ。

世界有数のレース・トラックがなぜそのような深刻な状況に陥ったのか? 昨年9月にISCがラグナ・セカへの入札を撤回した後、SCRAMPはこのトラックのより円滑な経営に向け、運営を管理する理事会を創設し、モントレー郡当局に働きかけた。しかし努力もむなしく、SCRAMPはこのサーキットの管理不行き届きにより、世間から非難を浴びることになった。

『ロサンゼルス・タイムズ』が伝えたモントレー郡大陪審からの報告によれば、この非営利団体が「収入を過少申告し、支払い遅延をごまかし、ひいては運営コストの帳尻を合わせるため、設備改良の資金を不適切に使用するなどした」とのことだ。さらに同報告によると、今後MRLSに掛かる短期的な運営コストだけで200万ドル(約2億1,000万円)、さらに設備投資として1,000万ドル(約10億4,000万円)が必要になるという。年間の収入が1,000万~1,500万ドル(約10億4,000万~約15億6,000万円)にもかかわらず、SCRAMPは毎年25万ドル(約2,600万円)の損失を出している。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー