激戦化する配車サービス ダイムラーの「MyTaxi」が英国の「Hailo(ヘイロー)」と合併
一体どれだけの企業が配車アプリ市場で生き残ることができるだろうか? 我々にはわからないが、自動車メーカーはありとあらゆる新サービスに大金をつぎ込み続けている。ゼネラルモーターズ(GM)は独自のカーシェアリング・サービス「Maven」を立ち上げるだけでなくLyftとも提携を行い、トヨタはUberとの協業を検討中。フォルクスワーゲンはGettに3億ドル(約315億円)も投資しておりBMW iは通勤向けカープールアプリ「Scoop」に出資している。そして、すでにカーシェアリング・サービス「Car2go」を展開しているダイムラーは今回、さらなるライドシェアリング会社を手に入れた。

メルセデス・ベンツの親会社であるダイムラーは26日、英国に拠点を置くカーシェアリング・サービス「Hailo(ヘイロー)」と、同社がすでに所有している「MyTaxi」サービスの合併を発表した。ロイターによると、ダイムラーはその新会社の60%の株を保有し、一方、Hailoの株を保有していた株主は40%の株を取得する。この合併により、UberやLyftなどの強力なライバルが新たに誕生することとなるが、MyTaxiの営業方法は他の競合サービスと一線を画している。アプリのユーザーは、個人所有のクルマを運転するドライバーをランダムに呼び寄せるのではなく、本物のタクシーを拾うのである。つまりこのアプリを使えば、タクシーを呼ぶ上で最も面倒なタクシー会社の電話番号を探す手間が省けるのだ。

ロイターによれば、この合併会社は欧州で最大手のスマートフォン・アプリを使うタクシー・サービスになる。オーストリア、ドイツ、アイルランド、イタリア、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、そして英国の9ヶ国50都市で展開し、7,000万人の顧客と10万人もの登録ドライバーを抱えることになるという。

スマートフォンを使ったカーシェアリング・サービスで存在感を増している自動車メーカーはダイムラーだけではない。今月21日、ルノーはフランス市場をターゲットにした独立型カーシェアリング・サービス「Renault MOBILITY(ルノー・モビリティ)」を発表した。これは確かに小さなニュースかもしれないが、今回のダイムラーの発表と合わせて考えると、増加している消費者のコネクティビティに乗じて、世界中の自動車メーカーがビジネスを多様化しようと試みていることが一層明らかになる。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー