HD CVO PRO STREET BREAKOUT
ハーレーには、「CVO」という、特別なモデルがラインナップされている。CVO(カスタム・ビークル・オペレーションズ=Custom Vechicle Operations)とは、純正カスタムパーツとアクセサリーを予め組み込んだファクトリーカスタム。専用の特設ラインにて選ばれた熟練工により生産され、ペイントもまた手間と時間がかけられた凝ったものとなっている。

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そのCVOにブレイクアウトの特別仕様が登場した。スピードスクリーンと呼ばれるビキニカウルやチンスポイラー、ドラッグバーをセットし、ショートカットされた前後フェンダーやモーターサイクル業界では初採用となるSmoke Satin Chrome(スモークサテンクローム)のハンドルやエンジンカバーなどを装着。

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最先端のフィニッシュとテクスチャを用いたダークなエクステリアで、通常ラインナップのブレイクアウトとはまた毛色の違う"PRO STREET"と呼ぶに相応しいホットな走りを予感させる1台だ。

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ハーレーでは1957年まで採用されていた、リアショックを持たないリジッドフレーム。その美しいフレームワークを再現しようとショックアブソーバをミッションケース下に隠すように配置したソフテイルフレームは、テールエンドの三角スイングアームが特徴的だが、そこに110キュービックインチ=1801ccというとてつもない排気量を持つ空冷Vツインをリジッドマウントで搭載している。

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そのダッシュ力は凄まじい。スロットルをワイドオープンすれば、交通の流れを置き去りにできる余りあるパワーが体感でき、この加速だけでも虜となってしまう。

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キノコのようにエンジンから生えているかのようなヘビーブリーザー・エアクリーナーが1.8リッターエンジンに必要なフレッシュエアを供給し、2本のブラックサイレンサーが重低音の効いたサウンドを吐き出す。そして上下動するプッシュロッドを想像できる歓びは、現代のオートバイではもうハーレーダビッドソンくらいでしか味わえない。

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極低速域から分厚いトルクを発生するが、吹け上がりはスムーズ。これは不快な振動を打ち消すためにカウンターバランサーを内蔵しているからで、45度Vツインの鼓動感は残しつつ微細なバイブレーションを取り除くことに成功している。3000回転を超えても滑らかさを保ったまま力を絞り出し、3498回転で最大トルク126Nmを発揮する。

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そして排気量を1801ccにまで拡大したというのにエンジンやオイルタンクから伝わる熱も少ないし、かつてのビッグツインのように夏場や渋滞を苦手とするといった印象もないからすごい。

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フロントフォークはインナーチューブ径43mmの倒立式が奢られ、レイク角は35度にまで深く寝かされた。フロント19インチに対し、リアは18インチに240mmというワイドタイヤを履き、迫力のリアビューと地を這うようなロー&ロングなプロポーション、そして低く構えるライディングポジションを獲得している。

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コーナーでのハンドリングはクセがあり、寝かし込むためのキッカケがライダーには必要。しかし慣れてしまえば、それもまた強烈な個性として楽しめ、素直にバンクしないことなどどうでもいいことに思えてしまう。

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深くえぐれたシートによって660mmという低いシート高を実現し、身長175cmなら両足はカカトまでベッタリ。ステップはフォワードコントロールだが、かつてのように足が伸びきることのない適度な位置にあり、ライディングポジションに苦労することもない。

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ドラッグバーは1.25インチ径でグリップの握りも太く、ハンドルに手をかけた瞬間からアメリカンマッスルの世界に引きずり込まれる独特なムードがある。キーレスイグニッションがゆえにキーシリンダーはどこにもない。

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また、スリッパークラッチを搭載したことで、急激なエンジンブレーキによるホッピングを解消するなどスポーティな走りを助けてくれる。オートクルーズコントロールも備わり、高速巡航も快適なものにした。前後サスペンションは決してハード志向のセッティングではないから、路面からの衝撃を柔らかく吸収してくれ乗り心地がいい。

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車体はブラックアウトが基本だが、近くで見るとディープでリッチな外装のペイントが懲りに凝っているのがよく分かり、CVOならではの豪華さというか格の違いのようなものを感じる。フロントからリアの隅々までカスタムが施され、グロスブラックとサテンクロームによるダークフィニッシュで仕上げられている。ここまで言えば、スタンダードでは満足できない人に向けた特別な1台だということは、もはや説明する必要はないだろう。

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車体色は2パターンを設定し、いずれも税込み339万円だ。

■ハーレーダビッドソンジャパン 公式サイト
http://www.harley-davidson.com/