【ビデオ】ドイツの大学院生チームが製作した電気自動車が、約1万1,000km/L相当の電力消費率でギネス世界記録を達成
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ドイツの大学院生チームが、驚異的な電力消費率を達成するクルマを製作した。もしも大陸間を結ぶ道路があるとしたら、1ガロン(約3.8L)相当のエネルギーだけで地球を一周できるほどの効率だ。この性能は約1,200マイル(約1,931km)の距離を走行して実証されたが、これはニューヨークからマイアミまでの距離にほぼ匹敵する。ドイツの独創性の高さをあらためて感じさせられたニュースだ。

ミュンヘン工科大学(TUM)の「TUfast Eco Team」は7月16日、開発した水滴型の電気自動車を、バイエルンにあるアウディのテスト・コースに持ち込み、できるだけ少ない電力でどこまで走行できるかに挑戦した。あちこち微調整を行いながら、TUfastチームはこの小さなクルマで勾配のあるコースを走り続け、1,232km/kWhという電力消費率を達成。ガソリン等価換算燃費にすると、2万6,135mpg(1万956km/L)のクルマということになる。そして見事、「最も電力消費率に優れた電気自動車」のギネス世界記録に認定された。

チームの9人のメンバーは、先月末から今月初めにかけてロンドンで行われたシェル・エコマラソン・ヨーロッパに、このクルマで出場しており、その際の映像も公開されている。実は、このクルマはもともと2014年のシェル・エコマラソンに向けて作られたもので、それから改良が重ねられてきたのだ。

確かに、この3輪自動車は普通の乗用車とは比べられないかもしれない。公道を走っている一般的なクルマよりもサイズが小さく、1名のみの乗員がほとんど寝そべるようにして運転する必要がある。それでもこの数年間、超空気力学的なボディや、低摩擦ベアリングの採用、電気モーターのマグネット位置の調整といった改良が続けられてきた。そこで培われた技術や経験が、将来的には我々が乗る多数のクルマの効率向上に貢献するかもしれないのだ。

それでは早速、世界最高効率を達成した電気自動車の走りを動画でご覧いただこう。2015年のシェル・エコマラソンで撮影された写真もご用意したのでそちらもどうぞ。




By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー