アップル、Apple Watchなどを手掛けたボブ・マンスフィールド氏を自動車プロジェクトの責任者に起用
アップルがひそかに進める自動車プロジェクト「タイタン」が、さらなる進展の兆しを見せている。米国のビジネス紙『The Wall Street Journal』が伝えるところによると、今まで同社で様々な商品の開発を率いて来たボブ・マンスフィールド氏が、そのプロジェクト・リーダーに就任したというのだ。2013年にApple社の役員を退いた後も、Apple Watchなどいくつもの特別プロジェクトを担当してきたマンスフィールド氏は現在、Appleで自動運転の電気自動車プロジェクトを担当しているという。

マンスフィールド氏は1999年にAppleに入社。当時のCEOだった故スティーブ・ジョブズ氏の下で、同社の経営陣として采配を振るった。役員を退いた後はティム・クックCEO直属の特別プロジェクトを担当してきた。マンスフィールド氏はこれまでに、iMac、iPad、MacBook Airなどを含む様々な商品のハードウェア技術開発で先頭に立ってきたのだ。

The Wall Street Journal』の匿名の情報源によると、タイタン・プロジェクトの全ての役員は、マンスフィールド氏の直属になるという。また、Appleの従業員たちは今月初めに社内のこの変化に気づいていたと語っている。

今年5月、同社が中国の配車サービス企業Didi Chuxingに1億ドルの出資をしたことが報じられ、6月にはハーマン社のナビゲーション・システムを担当したSinisa Durekovic氏を雇い入れたというニュースが伝えられた。経験豊富なマンスフィールド氏が舵を取ることにより、自動車プロジェクトはついに発進しようとしている。たくさんの専門家を自動車業界から雇い入れてきたにもかかわらず、Appleがこれまで自動車の開発を公式に認めたことはない。マンスフィールド氏の新たな役割は、Appleが継続してきた独自の自動車を作る努力を結晶化させることである。なお、米国版Autoblogはこの件についてAppleにコメントを求めたが、広報担当者からの返答はまだない。


By Joel Patel
翻訳:日本映像翻訳アカデミー