ワンオフで製作されたパガーニ「ウアイラ パール」、衝突事故で無残な姿に
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我々エンスージアストにとって、クルマが傷つくのを見るのは辛いものだ。それがワンオフで製作されたパガーニ「ウアイラ パール」のように、希少で特別なクルマであればなおのこと。こうした事故のほとんどはクルマが悪いわけではなく、ドライバーの運転技術が未熟かそのクルマに見合っていないことによる。発表されてからわずか2ヶ月余りのウアイラ パールが先日パリで起こした衝突事故も、どうやらそんなケースらしい。

この事故の原因については曖昧な点が多い。事故を撮影した動画はなく、当初これを伝える画像はインスタグラムに投稿された写真だけだっだ。上の写真は、事故当時に現場に居合わせたジェームズ・リー氏が撮影し、彼の父であるスティーヴン・ケアンズ氏から我々が入手したものだ。これらの写真により、第一報では分からなかった事故の詳細がいくつか明らかになっている。


ルーマニア発の英文自動車メディア『Auto Evolution』によると、最初に公開された画像からは、ウアイラと別のクルマが同じ車線に合流しようとした際に事故が起こったと推測されていた。この時、クルマをウアイラに接触させたドライバーの飲酒運転が原因で事故になったと言われていたのだが、リー氏の写真から判断するとその仮定は間違っていたようだ。どうやら、パガーニを運転していたドライバーがコントロールを失い、路上駐車していたプジョー「308」に衝突したと思われる。


写真からわかる通り、パガーニは左のリア部分が大破している。左の後輪はサスペンション・コンポーネントや青いカーボンファイバー製ボディの一部と共に車体からもぎ取られたようだ。残ったクルマは悲惨な状態である。潰れたエキゾーストパイプがエンジンからだらりと垂れ下がり、配線が黒いスパゲティのように路上に広がっている。シャシーに残されたサスペンション・アームは湾曲し、車体がエンジンの上に載っているような状況だ。

残ったボディ・パネルも多くは隙間が広がったり歪んだりしているので位置がずれている。フロント側から見ると、助手席側のフロントガラスがひび割れているのが分かり、エアバッグが作動した形跡が見られる。また、助手席側のシートベルトは金具がバックルに収まっているようなので、事故当時には同乗者がいたのかも知れない。

リア・バンパーが写っているリー氏の写真では、サウジアラビアのナンバープレートが確認できる。外れてしまった左後輪には、サスペンションの一部が残されている。だが、ボディの前半分は比較的良好な状態にも見える。

その後、このクルマがどうなったのかは不明だ。ウアイラはパガーニが100台のみ限定生産したモデルであり、さらにこのウアイラ パールは1台だけの特別仕様なのだ。願わくば、このクルマが修復されてまた路上に戻ってきて欲しいし、できればもっと運転技術の高いドライバーの手に渡ってもらいたいものである。



by Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー