一体なぜ? スマート、ファブリックで覆われたハードトップを「フォーツー クーペ」の標準に
ダイムラーには意味のあることなのかもしれないが、同社はとっくの昔に廃れてしまったと誰もが思っていたスタイルを復活させるようだ。今年9月から、スマートフォーツー クーペ」はファブリック(布)で覆ったハードトップが標準になるのである。

7月22日、欧州向けのスマートに関するアップデートが発表された。その内容に相応しく、"トップ"に紹介されたのが、黒いファブリックで覆われたハードトップが、フォーツー クーペの標準になるというものだ。ダイムラーによれば「カブリオレとクーペ、ソフトトップとハードトップの境界線をぼかした」と言っているが、それにどんな価値があるのか、よく分からない。決して折り畳んだり取り外したりして開閉することができるわけではないのだ。ちなみにブラバス仕様のフォーツーも、追加金なしで標準のパノラミック・ルーフから、このファブリック・ルーフに変更することができるという(しますかね?)。

smart fortwo 2016, Volldach mit Stoffbezug in schwarz ;  smart fortwo 2016, soft-top look roof;

その他のアップデートに奇異なものはない。新しいLEDライトとセンサーのパッケージ・オプション(フロント・フォグランプとコーナリング・ライトも含まれる)が用意され、欧州安全基準「i-Size」に適合した新チャイルドシート固定システムが標準装備となった。ルーフが開閉可能な「フォーツー カブリオ」は、ファブリック製ソフトトップにライト・ベージュとブラウンが選べるようになった。

そして「フォーフォー」には、ラジエター・グリルに「カドミウム・レッド」が用意された。これによってボディ、トリディオン・セーフティ・セル、ラジエター・グリルを全てメタリックのレッドで統一することができるようになるという。

そして従来の「スポーツ・パッケージ」が、ブラバスの同名の仕様と明確に区別するため、「スリーク・スタイル・パッケージ」と名称変更された。装備の内容(16インチ・ホイール、車高が10mmダウンするスポーツ・サスペンション、クロームメッキされたテールパイプ付きのエキゾースト・システム、革巻きマルチファンクション・スポーツ・ステアリング、ステンレス製スポーツ・ペダル)や価格は変わらない。

ダイムラーから公開されたファブリック・ルーフの画像は1枚だけなので、すでにユニークなカタチをしたスマートにこのルーフがどのような効果を及ぼすか、まだよく分からない。だが実際のところ、同社がぼかそうとしている境界線は、レトロと滑稽さの間にある既にぼやけた線ではないかという気がしてくる。1970年代スタイルの復活など、誰も望んでいないと思うのだが...。

By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー