ケーニグセグ、「アゲーラ One:1」がニュルブルクリンクでクラッシュした原因を発表
ケーニグセグは、ニュルブルクリンク今月18日に起こったハイパーカー「アゲーラ One:1」のクラッシュについて、詳しい調査の結果を公開した。これによると、左前輪のABSセンサーが故障したことが事故の原因になったという。

ケーニグセグによれば、ダッシュボードに備わるABSの警告灯は点灯していたものの、ドライバーはヘルメットを被ってドライビングに集中していたため、これに気付かなかったという。ABSが作動するほど激しくブレーキングするまで、ドライバーはブレーキの感覚に違和感を持たなかったそうだ。

「世界で最も過酷なテスト・トラックにおいて、ハイスピードでテスト走行を行っている最中、最初にABSを作動させてコーナーに進入する直前にこの故障が発生しました。我々にとっては厳しい不運でした」と同社はレポートの中でコメントしている。

アゲーラ One:1は、世界にたった7台しか存在しない。車両重量1,360kgの車体に最高出力1,360psを発揮する5.0リッターV型8気筒ツインターボ・エンジンを搭載した、いわゆるハイパーカーと呼ばれる究極のパフォーマンス・マシンだ。

事故はニュルブルクリンクの「Fuchsröhre」と呼ばれるセクションで起きた。約170km/hという高速で走行中、ABSセンサーの故障により前輪のみがロックし、「Adenauer Forst」のコーナーでフェンスに激突。その時の速度は110km/hほどだったと見られている。車体は22mも宙に舞い、左後方から地面に叩き付けられた。この時、カーボンファイバー製のボディ・パネルとエキゾーストが接触したため、車両後部で小さな炎が発生したが、車両に備わっている消火器を使ってドライバーが消化したという。彼は病院に搬送されたものの、その日のうちに退院している。

ケーニグセグは20日、広範囲にわたり事故を再現し、ABSのこのトラブルは、信頼性の高いハードウェアの「大変珍しい」故障によるものだったと結論付けている。また、警告システムを強化するため、ソフトウェアに変更を施す予定とのことだ。気になるのは大破したOne:1だが、カーボンファイバー製モノコックが無事だったこともあり、ケーニグセグはこのクルマの修復を計画しているという。




By Greg Miglior
翻訳:日本映像翻訳アカデミー