ポルシェ、将来市販する電気自動車にル・マンで優勝した「919ハイブリッド」の技術を応用
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ポルシェはこれまで長年にわたり電気自動車(EV)のテストを繰り返してきた。2010年に「ボクスター」をベースにした3台のEVを製作し、2015年初頭には「パジュン」と呼ばれる4ドアのEVを開発していると噂されたこともある。そしてついに2015年のフランクフルト・モーターショーで、素晴らしいEVコンセプト「ミッションE」が公開された。過去のテスト・プログラムと異なり、このクルマは市販化を念頭に開発されている。ポルシェは現在、EV開発を強化するための準備を整えており、ミッションEをベースにした初の市販電気自動車を2020年までに発売すると宣言しているのだ

最近の発表によると、ミッションEの市販バージョンは、ル・マン24時間レースで優勝したプロトタイプ・レースカー「919ハイブリッド」と似たものになるらしい。少なくともボンネットの下に限っていえば。919ハイブリッドで採用された800Vという高い電圧レベルの電動パワートレイン技術は、ミッションEの開発に活用されている。ポルシェによれば「919は、将来のハイブリッドシステムの電圧レベルを試す実験室の役割を果たしました」ということになるそうだ。同社はLMP1レースカーの開発プログラムを通じて、「エネルギー貯蔵(バッテリー)と電気モーターの冷却や、極めて高い電圧の接続技術、バッテリーマネージメント、システムの設計に関すること」などの「重要な基礎知識」を学んだという。この発表は、華々しいコンセプトカーの登場ほど胸が躍るものではないかもしれない。しかし、自動車メーカーが化石燃料から電気駆動への大きな転換期において、なすべきことの一例を示していると言える。


By Sebastian Blanco
翻訳:日本映像翻訳アカデミー