15秒で急速充電が可能な電動バス、ジュネーブの空港~郊外間で運行へ
スイスのジュネーブ公共交通(TPG)は、"フラッシュ充電"と呼ばれる急速充電ネットワークの供給を、スイスの大手重電エンジニアリング企業であるABBに発注。今後、12台の電動バスが公共サービスに加わる予定だ。このプロジェクトの費用は1600万ドル(約17億円)以上で、ABBと同じくスイスに本拠を置くバス・メーカーのHESSが共同でプロジェクトを進める。まずはこのスイス第二の都市で試験プログラムが開始されるという。

導入される電気バスは、11,000軒の集合住宅および11,000人収容可能なオフィスを建設中のプレイユ-アカシア-ヴェルネ地域と、ジュネーブ空港の間を運行する。1日に1万人以上の利用客が見込まれるこのルート上には、13基の急速充電ステーションが設置され、各ステーションでバスが停止すると、車載バッテリーは15秒で充電されるという。送電は600キロワット(テスラのスーパーチャージャーの5倍)となっており、バスが次のステーションに着くために十分な電力が供給される。混雑時にはおよそ10分おきにバスが走り、終点のターミナルでは4~5分の追加充電をするだけで、バッテリーをフル充電することが可能だ。

このプロジェクトが始動すれば、ディーゼルバスと比較して年間1,000トンの二酸化炭素排出量を削減できる。ABBは充電ネットワークの構築に加え、12台分の永久磁石推進モーターを使ったドライブトレインや、ルーフ上に設置するバッテリー・ユニットなども提供する。詳しくはABB社の日本語版公式サイトをご覧いただきたい。

電力技術やオートメーション技術において世界最大の企業であるABBは、2013年にオランダの充電インフラ開発会社Fastnedと、オランダ国内50kmごとに急速充電ステーションを設置する契約を締結。その1年前、ABBは北米日産とパートナーシップを結び、EV車の使用済みリチウムイオンバッテリーを再利用した蓄電システムの事業化を検討することで合意を得ている。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー