故ポール・ウォーカー氏の愛車を30台以上盗んだ男、遺族と和解が成立
人は時には最低なことをする。その典型的な例が、リチャード・テイラーというカリフォルニア在住の男だ。同州バレンシアにあるガレージで、映画『ワイルド・スピード』シリーズの人気俳優、故ポール・ウォーカー氏の愛車コレクションを管理していた人物だ。この男は、2013年にウォーカー氏が事故死したあと24時間も経たないうちに、車庫から30台以上ものクルマを盗み出し、故人の家族から金を巻き上げようとしてクルマを隠し持っていたとされている。家族はその盗まれたクルマもしくはそのクルマに相当する金額を取り返すために訴訟を起こしたが、このたび和解が成立した。

ウォーカー家の代理人は「訴訟は円満に解決しました。和解条件のひとつとして取られたものを取り返すことに成功しました」と語った。

とは言え、盗まれたとされるクルマがすべて戻ってくるわけではない。自動車情報サイト『The Drive』によると、テイラーは故人の家族から金をゆすり取ろうとクルマを隠す一方で、そのうちの数台を売却して利益を得たとされている。ウォーカー氏のカーコレクションは、2013年12月のオンライン自動車番組『Smoking Tire』(文末に掲載)を見れば分かるように膨大な数にのぼり、日産「スカイライン」や「シルビア」を含む多数のJDMカー(日本市場専売車)、複数の1995年製BMW「M3」、2011年製ポルシェ「911 GT3 RS」など多くのクルマが所有されていた。同サイトによると、クルマは故人の家族に戻されるが、家族がそのすべてを所有しておくという意味ではないと、ウォーカー氏の遺産管理人は語っている。ウォーカー氏の死後、家族はそのコレクションの中から数台のクルマをオークションで既に売却しており、テイラーから返還されるクルマも同じような運命を辿ることが考えられる。

ウォーカー家の代理人は、この和解の追加条項については公表しないとしている。



By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー