【ビデオ】クルマを作れてコーヒーも買える、フォードの工場で働く新型作業ロボット
フォード・モーター・カンパニー(以下、フォード)は今月14日、工場の組立ラインで働く作業員をアシストするために、ドイツのロボット製造会社クーカと共同開発した組立ラインの新型ロボットで初期段階のテストを実施していると発表した。身長(?)100cmほどのロボット2台は、ドイツにあるフォードのケルン工場で使用されており、フォード「フィエスタ」にショックアブソーバーを取り付ける作業員を手伝っている。作業員たちは当初、設置するショックアブソーバーやツールをうまく操作して取り付けなければならなかったが、現在はロボットが配置やパーツの取り付けを手伝ってくれているという。

このロボットには人間の位置を感知する技術が採用されており、作業員の近くまで寄ってアシストすることができる。また、ロボットが作業する先に人間の腕や指がある場合は、ロボットは瞬時にストップし、人に怪我させることはない。フォードによれば、このロボットは力仕事だけでなく、自動販売機でコーヒーを買ったり、ヘッドマッサージするなど、その他の繊細な作業もできるようプログラムされているという。さらに、これらのロボットはより安全に、より早く、よりクオリティの高いクルマの組み立てを実現し、人の作業工程をより簡単にしてくれるそうだ。

このロボットは現在、フォードのケルン工場のみに導入されているが、近い将来、他の地域にも設置されるかもしれない。フォードで製造&労働コミュニケーション部門を管理するケリー・フェルカー氏によると、同社ではこのロボットをフォードの北米工場にもどのように導入できるか、検討しているそうだ。

フォード・ヨーロッパの製品企画担当を務めるカール・アントン氏は、自動車エンスージアストにとって特に興味深いことを語っている。同氏によれば、この技術が「フォードの新型モデルの生産やデザインにおいて無限の世界を開く」可能性があるというのだ。このロボットがクルマのデザインにどのように影響するのかについては詳しく述べられていないが、デザイナーやエンジニアが作業員の物理的な限界のために妥協する必要がなくなるとしたら、このロボットのおかげでさらに大きなデザインの自由が得られるかもしれない。




By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー