MINI John Cooper Works
元気よくコーナーに挑むのか、あるいは爽快なオープンエアモータリングをエンジョイするのか、新型ミニでもっとも獰猛なパフォーマンスを秘める「ミニ・ジョンクーパークス・コンパーチブル」を走らせていると、そんな悩みに直面する。

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 この春、新型ミニシリーズにあたらしくコンパーチブルモデルが加わった。もっともベーシックな「クーパー・コンバーチブル」には1.5リッターターボの136psエンジンが積まれる。「クーパー・コンバーチブルS」になると排気量が2リッターに増え、ターボの加勢を受けて192psにスープアップ。

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そして今回の試乗車「ジョン・クーパー・ワークス・コンバーチブルでは2リッターターボのそのエンジンは、231psへと強力になる。というように、3段構えでオープンモデルがラインナップされることになったのだ。

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もっとも過激仕様のジョン・クーパー・ワークスは、パワー自慢であるばかりではなく、社史性能もサウンドも過激に仕上げられている。

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コクピットに座った瞬間に、走りのモデル特有のただならぬ物々しさが感じられる。円形基調のデザインであることは、ミニの伝統に則ったものだ。

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メッキ処理された数々のトグルスイッチが並ぶのも、新生ミニの特徴のひとつだ。だが、260km/hまで記された速度計やタコメーターや、バケットシートや赤いステッチなどの装飾の数数から、こいつが徒者ではないことが伝わってくる。

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そもそも乗り込む前から雰囲気が怪しい。個性的な意匠のホイールから覗く大径ブレーキには、物々しいキャリパーが合体されている。キャンバストップにはユニオンジャックのデザインが縫い込まれている。ドライバーをやる気にするのだ。

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エンジンを始動させる。排気音は勇ましい。シフトレバー脇に設けられたモード切り替えスイッチを操作すると、ノーマルモードからスポーツモードにスイッチ、するとインジケーター中央に物々しい文言が浮かぶ。

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「最高のゴーカートフィーリング」

なんだか人を小馬鹿にしたようなその文言がいかにもミニのキュートなキャラクターに相応しく、ミニの走りの世界を表現しているのだと思えた。
このモードだと、ギアはつねに1段低めを選ぶようだ。排気音がさらに勇ましく吠える。サスペンションは硬く締め上げられ、ステアリングの重量感が増す。ハードなマシンへの変身するのである。

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ステアリングにしがみつくような姿勢でミニに鞭を入れる。するとこいつは、激しく直進性を乱しながら突き進もうとする。FFハイパワー特有のジャジャ馬ぶりが露になるのだ。
その気になってコーナーを攻め立てれば、後輪荷重を下げながら、フロントタイヤを塾にグイグイとコーナーを突き刺そうとする。そんな不自然な姿勢でさらにステアリングを切り足す。するとまだまだ強引にノーズが反応するのである。このステアリングに頼った操縦感覚のことを世間は「ゴーカートフィーリング」だと呼ぶのだろう。

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電子ディファレンシュル・ロック・コントロールに制御されているとはいえ、走りは荒々しい。安全性も担保されているはずなのに、走りは激辛なのである。

その一方で、オープンエアーは爽快である。

キャンバストップ地の電動ルーフは、サンルーフ的に半分オープンでも走れるし、もちろんすべて折り畳んでリアエンドに積み重ねることも可能だ。

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さすがにフルオープンだと後方視界か阻害される。だが、フロントガラスが立っているからつまり、頭上の迫ってこない分だけ開放感がある。オープンモデルとしての資質も十分なのだ。
目の玉三角にしてコーナーに挑むのか、心穏やかに風と太陽を感じてクルージングするのか、どっちが相応しいのかいまだに悩んでいる。

■「MINI JAPAN」 公式サイト
http://www.mini.jp